異例の現役最終年は打撃の追求だけじゃない 栗山巧が取り組む「やるべきこと」
2021年には球団史上初の“生え抜き2000安打”を達成。
言わずと知れた獅子のレジェンドがいまファンに伝えたいこと、そして心中を、シーズンを通じた独占手記で明かしていく。
初回は「ラストイヤーだからやりたいこと、やるべきこと」について。例年以上のファンが訪れる、高知・春野での春季キャンプで思うことをつづる。
例年に比べて来てくださる方がとても多いというのもあるんですが、観る人の集中力もすごいんですよ。僕とおかわり(中村剛也)、銀(炭谷銀仁朗)の3人で打撃周りの練習をするんですけど、みなさん本当に真剣に観てくださって。人の多さにも、集中力にも、どちらにもびっくりしています。
キャンプの序盤にはトークショーもありました。
去年の年末に今年限りでの引退を表明させてもらってから、じゃあどういう取り組みをしていくのかという話を球団とするようになって。
まずは実現するかどうかをいったん脇に置いて、アイデアを出していきました。
「これができたら面白い」「もしかしたらこういうこともできるんじゃないか」という感じで。
で、年が明けてまた球団の方と話をしたら、意外とどれもこれも「できる」というようなことになっていたんですよね。
トークショーという企画もそのひとつです。もともとは、キャンプの練習終わりでサインをさせていただく延長で、イベントのようなものもできるかも、という程度だったんですよ。
かけがえのない思い出に…盟友3人での対談
当日が近づいても正直、どこか心配に思っていた部分はありました。ホンマにできるんかな、人を集められるんかな、と。
それが実際に行われて、しかもあれだけ大勢の方に応募していただいて、会場を埋めてもらえた。イメージでしかできなかったことが、たくさんの方の力で現実になっていく。本当に貴重な経験をさせてもらっているなと、しみじみ感じています。
おかわり、銀と3人でできたというのも、僕らにとってすごくいい思い出になりました。事前に「どんな話をしたら喜んでもらえるのかなぁ」と話し合ったことなんかも含めて。結局、銀が冷静に「MCさんもいるし、そんなに決めなくても大丈夫じゃないですかね」と言うもんで、まあそんなもんかなと言って打ち合わせはお開きになってしまったんですが。
イベントの自己採点は…50点くらいですかね。トークショーってまったく違う力が必要だなと。普段メディアの皆さんから取材を受けたり、ヒーローインタビューで語ったりするのとは違う力、ですかね。
いずれにしても、ファンの皆さんに向けて発信するというのはやっていきたいと思っています。また何らかの形で。いろいろな形で。