平野歩夢、決勝へつなぐ「できること」 掲示板が日の丸で埋まった“史上最高レベル”の男子ハーフパイプ予選

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新星の高得点、経験者の手応え―日本勢が示したメダルの現実味

五輪初出場の山田琉聖がエアで圧巻の高さを見せる 【写真は共同】

 一方で、日本勢は着実にメダル争いを想起させる内容を示した。五輪初出場で予選3位通過となった新星・山田琉聖は、滑り出しから特にエアの高さが目立ち、スタイリッシュかつ高難度の技を連発。「90.25」の高得点をマークし、1本目終了時点では2位につける滑りだった。決勝に向けても、自身の持ち味を軸に据える。

「(決勝は)どんどん難易度もあがっていく。マックツイストだったり、そういう技を大切にして、ずっと出していけてるのは自分の持ち味だと思う。曲げずにやっていけたらいいなと」

 そして中1日置いての決勝へ向けて、「ずっと考えてきたルーティンがこの舞台でできたらいいと思う」との言葉を残し、新たな構成が披露される可能性を示唆した。

 3大会出場で日本勢トップの予選2位通過となった戸塚優斗は、過去2大会との比較を交え、手応えを語った。

「前回までのオリンピック2大会は決めきれなくて。今回は予選で決めきれてる時点で、成長したと感じる」

 また、今予選全体のレベルについても「本当に直近の数大会に比べても、一番レベルの高い予選だった」と振り返った。

 そして、1本目の先陣として“基準点”を作る立場になったのが、2大会連続出場の平野流佳だ。序盤の判断と、周囲の出来による修正がそのまま試合の緊張感につながった。

「どんくらい技をやっていいか分からなくてちょっと抑えめにいったんですけど(笑)、みんな1440とかトリプルを入れてきてレベルが高かった」

 1本目は手をついて得点が伸びず、「2本目のルーティンをどうするかをずっと考えてた。どんどん順位が抜かれていって、2本目で決めておかないとやばいと思った」との“駆け引き”を振り返った。さらに「4方向に回している選手が、点が出やすいのかなと思います」とジャッジの傾向にも触れた。

 予選から高難度の技が連発し、観客も大いに沸いた今大会、決勝はさらにレベルが上がること間違いない。各選手がどのルーティンで勝負してくるのかは読み切れず、その不確定さもまた勝負の見どころになる。男子ハーフパイプ決勝は現地時間2月13日(日本時間2月14日)。史上最高レベルの戦いが、待っている。

(取材・文:岩垂かれん/スポーツナビ)

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