レバンガの快進撃はどこまで続くか? B1東地区首位でも、まだ残る「伸びしろ」
研ぎ澄まされる相手の富永封じ
越谷の安齋竜三HCは1日の試合後にこう語っている。
「こういう(オフェンス力の高い)チームに対してはどこかに寄せる、仕向けることをやらないといません。今日は富永選手に取られましたけど、そんなに気持ちよく3ポイントは打たせなかった。2点にどんどん絞っていく感じにして、それが成功しました」
2ポイント、インサイドを強みとする北海道に対して、越谷はあえて「中」に誘い込む対応をした。第2戦は富永が21得点を挙げたが、3ポイントシュートの成功は0本だった。第1戦で3Pシュート3本を含む18得点を挙げたラモスも、第2戦は0得点だった。
開幕当初からどのチームも「富永を封じる」対策には取り組んでいた。ただ試合を重ねるにつれて、相手のスカウティングはより精密になってくる。富永は「相手の右側から抜けて後ろに重心をかけて放つ3ポイントシュート」が十八番だが、越谷は徹底的に「右を切る」「中に誘い込む」対応をしていた。それでも富永は左ドライブからのフローターなど、「プランB」から得点を重ねていたのだが、気持ちよくプレーできていたわけではない。
1日の試合後に、富永はこう述べていた。
「試合を重ねるにつれて、相手は選手一人ひとりの特徴を分析します。自分は中心選手としてやっているので、そこは特に抑えてきます。そこでしっかりと『裏』を突けるようにはしないといけません。自分個人としても、チームの連携としても、やっていかないといけないと思います」
第2戦の富永は中央からのフローター(浮かせて相手の上から落とすシュート)やリバースレイアップ、バックカット(相手の背後に抜け出す動き)からの合わせなど、「裏」を見せていた。富永は富永で相手の逆手を取る、もしくは上を行くプレーを見せてくれるだろう。
ただ北海道が2ポイント中心のチームと言っても、「中」に寄りすぎるとどうしても攻撃は詰まる。3Pシュートの試投が15本という第2戦の数字は少な過ぎたし、バランスも崩れていた。そのような状況へのアジャスト、相手との駆け引きはチームとしての課題だ。
勝つのは経験か、伸びしろか?
ロイブルHCは2試合とも(ユース所属の2選手を除く)12名全員をコートに立たせた。目先の勝ち負けだけでなく「育成」「未来への投資」も考えながら指揮を執った様子が見て取れる。
チャンピオンシップのような大一番になると、お互いがお互いの強みを消し合う展開になる。相手が提示する攻守の仕掛けに対して、すぐ「お返し」をするアジャストが重要になる。そこで問われるのは個とチームのバスケIQ、経験値だが、北海道は後半戦でそこを磨く必要がある。
確かに宇都宮、千葉Jといった東地区の強豪は経験値がある。一方のレバンガには「可能性」「伸びしろ」がある。
富永はこう口にする。
「新しい選手がたくさん入って1年目のシーズンです。成長できる幅は(同じメンバーで)長くやっているチームより絶対にあるし、そこは自分たちも試合を重ねるにつれて感じてきています。これからもっともっと成長して、もっともっと強いチームを作っていきたいと思います」