バドミントン日本代表、辞退者が相次ぐ背景とは? あえて「自費遠征」を選ぶ選手も
女子シングルスも、2016年リオデジャネイロ五輪の銅メダリストで2017年の世界選手権優勝の実績を持つ奥原希望(東京都協会)が2014年以来12年ぶりにトップ代表を外れるなど、驚きを与える発表となった。背景には、日本協会が財政再建の途中であること、選手個人のプロ活動の活発化、選手の所属先が主導するペアの組み替え、若手育成を急務とする日本代表の再編など、さまざまな要素が混在している。
混合複の渡辺/田口が2年連続の辞退、背景にプロ活動との兼ね合い
1年前の2025年日本代表の選考時、日本協会は財政難のため、代表の中でも主力以外は自費遠征とした。渡辺/田口は、選考を兼ねた2024年末の全日本総合で4強入りを逃し、まだ若く実績が十分ではない田口とのペアでは、日本協会が費用を負担する主力組に該当せず。日本代表に入れば、代表のスポンサーを背負う。プロとして個人スポンサーを持つ渡辺は、代表辞退を選んで2025年シーズンを戦った。その期間に新たなスポンサーも得たことから、自身のSNSで「支援してくださるスポンサー様に対しての恩返しが不十分と感じているから」と代表辞退の理由を説明した。
時代と日本協会の変化、代表入りのメリットは薄まっている
現役時代にプロ活動の経験がある池田本部長は、ナショナルトレーニングセンターでハイレベルな仲間と打ち合うことができ、ペアとして栄養、休息、分析等のサポートを同じ環境で享受できる代表合宿の価値を強調した。一方で合宿の回数も減少傾向にあり「潮流としては、外部環境がすごく変わってきて、国際大会が非常に多い。賞金も高い。個人での活動が現実的に可能になる環境が整ってきた。ナショナルチームに入る意義みたいなところは、昔に比べると、本当に柔軟性を高く考えていかなくちゃいけないかなと思っている」と代表辞退に対する理解も示す。