J1・J2・J3の戦力を徹底分析 百年構想リーグの見どころは?

J1リーグ・ブレイク予想 20歳前後の若手限定、百年構想リーグで飛躍する瞬間を見逃すな!

菊地正典

今季もブレイクの瞬間を見届けたい好タレントが目白押しだ。左から千葉の姫野、川崎の大関、名古屋の森 【(c)J.LEAGUE】

 今夏に開幕する2026-27シーズンを前に、2月6日から百年構想リーグが行われる。昇格・降格のないハーフシーズンだけに、各チームも積極的に若手を起用し、戦力の充実を図るに違いない。そこで、近い将来クラブの主軸となり、日本代表へ駆け上がることが期待されるJ1の俊英を10人紹介する。(※年齢は1月25日時点)

10位:山本丈偉(MF)東京ヴェルディ

2006年5月18日生まれ(19歳)・プロ3年目

187cmと身長に恵まれ、世界規格を感じさせる。守備強度とフィジカルが高まれば、主軸となれるはずだ 【(c)J.LEAGUE】

 東京VのOBでシントトロイデンに所属する山本理仁の実弟で、冷静なプレー選択や繊細なボールさばきに優れたエレガントなボランチだ。23年のU-17ワールドカップでは主軸ボランチとして活躍し、25年のU23アジアカップ予選にも出場。今冬にサウジアラビアで行われた本選のメンバーからは惜しくも漏れたが、リーグ戦での出場機会を増やせば、U-21日本代表の大岩剛監督から再び声がかかるはず。

 そのポテンシャルは東京Vの城福浩監督も認めるところ。課題の守備力やプレーの連続性さえ克服できれば、森田晃樹、平川怜のレギュラーボランチに割って入れるはずだ。

9位:溝口修平(DF)鹿島アントラーズ

2004年2月13日生まれ(21歳)・プロ5年目

中学時代から鹿島のアカデミーで育った生え抜き選手。昨季はJ1でキャリアハイとなる10試合に出場した 【(c)J.LEAGUE】

 左サイドバックが主戦場だが、鬼木達監督から一列前でもプレー機会を与えられたよう攻撃センスに長けている。特に光るのが、展開を予測する読む力。パスにせよ、スペースへ入る動きにせよ、二手、三手先を読んでプレーしていることが伝わってくる。

 昨季はレギュラーの安西幸輝が負傷離脱して得たチャンスをつかみ切れず、夏に加入した小川諒也にポジションを譲る形となったが、鬼木監督も百年構想リーグでは、若き左サイドバックに多くのチャンスを与えるのではないか。1学年下でセンターバック・右サイドバックの津久井佳祐とともに、未来の鹿島の最終ラインを支えるタレントなのは間違いない。

8位:姫野誠(MF)ジェフユナイテッド市原・千葉

2008年8月12日生まれ(17歳)・プロ2年目

昨年10月17日にプロ契約を締結。大宮戦で見せたループシュートは、クラブ史に永遠に刻まれるはずだ 【(c)J.LEAGUE】

 ほんの2カ月前まで、ブレイク期待の選手に彼の名前を挙げることなど想像もできなかった。それだけJ1昇格プレーオフ準決勝の大宮アルディージャ戦で残したインパクトは強烈だった。

 0-3の状況から途中出場を果たすと、持ち前の果敢な仕掛けで流れを変えただけでなく、上位である千葉にとって決勝点となる同点ゴールをゲット(チームは4-3で勝利)。しかも、この試合が姫野にとって初のメンバー入り、初出場だったのだから、恐れ入る。昨年、高校2年生でプロ契約を結び、今年4月に高校3年生となる青年は、百年構想リーグで17年ぶりのJ1を戦う千葉の急先鋒となる可能性を秘めている。

7位:関富貫太(DF)横浜F・マリノス

2005年10月23日生まれ(20歳)・プロ1年目

昨年末は横浜FM、桐蔭横浜大、U-21日本代表と多忙を極めたが、U23アジアカップを終え、横浜FMでアピールに励む 【(c)J.LEAGUE】

 今冬のU23アジアカップに出場したU-21日本代表のメンバーリストでは所属が桐蔭横浜大になっているが、昨季すでに横浜FMでリーグ戦5試合に出場。残留を決めたあとの2試合でスタメン起用されたことや、当初の予定から2年前倒しとなって今年2月から正式にチームの一員になることから、大島秀夫監督やクラブの期待がうかがえる。

 左足のスペシャリストでピンポイントクロスが最大の武器だが、縦パスやフィードでもチャンスを構築できる多彩さを持つ。それだけでなく、フィジカルの強さは「プロの中でもハイレベル」と大島監督も太鼓判を押すほど。百年構想リーグでの活躍を足掛かりに、U-21日本代表でも中心になっていきそうだ。

6位:大関友翔(MF)川崎フロンターレ

2005年2月6日生まれ(20歳)・プロ3年目

昨季は日本代表選出の一方で、クラブではリーグ戦25試合出場中、先発は3試合に留まった。欧州へ旅立つ前に主軸の座を射止めたい 【(c)J.LEAGUE】

 福島ユナイテッドへの期限付き移籍から復帰した昨季はリーグ戦25試合に出場。7月には国内組限定のメンバーだったが日本代表に選出され、E-1選手権に参戦。9月には主軸としてU-20ワールドカップに参加。今冬にはU-21日本代表の中心選手としてU23アジアカップで活躍……と着実にステップアップを遂げている。

 それゆえ、「すでにブレイクしているではないか」と思う人もいるかもしれないが、彼のポテンシャルはまだまだこんなものではない。大島僚太、脇坂泰斗、山本悠樹、河原創、橘田健人ら猛者揃いの川崎の中盤で出場機会を得るのは容易ではないが、さらに結果にこだわる4年目、大ブレイクの可能性は高いと見る。

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著者プロフィール

福島県出身。埼玉大学卒業後、サッカーモバイルサイトを運営するIT企業を経て、フリーランスに。2025年はサッカー専門新聞『EL GOLAZO』でジェフユナイテッド市原・千葉の担当記者を務める傍ら、サッカー日本代表や過去に担当した浦和レッズや横浜F・マリノス、川崎フロンターレなどJリーグを中心に取材している。著書に『浦和レッズ変革の四年 〜サッカー新聞エルゴラッソ浦和番記者が見たミシャレッズの1442日〜』(スクワッド)、『トリコロール新時代』(スクワッド、三栄書房)がある。

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