負傷離脱の久保建英がSNSに残した微妙なニュアンス 逸材ドロのバルサ退団報道のインパクト
マタラッツォの起用法に疑問を呈する者も
1月18日(現地時間、以下同)に行われたラ・リーガ第20節のビッグマッチ、レアル・ソシエダ対バルセロナの一戦は、公式戦5戦無敗、5日前のスペイン国王杯ラウンド16ではオサスナを下して準々決勝進出と波に乗っていたソシエダが2-1で制し、首位バルサの公式戦連勝を11でストップした。
だが、その代償は大きかった。昨年末にペレグリーノ・マタラッツォが新たな指揮官になってから、水を得た魚のように躍動し、周囲からその才能を再評価されていた久保建英が負傷したのだ。
後半も半ばに差しかかった69分、カウンターのチャンスに勢いよく飛び出した久保が、左足の太腿裏を押さえて倒れ込み、そのまま担架に運ばれてピッチを去った。試合後、マタラッツォ監督は、「まだMRI検査は受けていないが、重傷だ」と言い切った。
正直、実際の負傷レベルはそこまで深刻ではないようだが、指揮官は悲痛な面持ちでこう続けている。
「久保は私たちにとって、非常に大事なサイドの選手だ。攻撃面だけではない。そのキャパシティと守備にも真面目に取り組もうとする姿勢においても(重要)だ。彼は多くのクロスを供給しており、それは長い間、私たちが見ていなかったものだった。チームにとって重要な存在である久保は、現状ではどのくらいの期間になるかまだ分からないが、残念ながら離脱することになってしまった」
正確な怪我の程度は分からなくても、久保が不在というだけでマタラッツォにとっては「重傷」なのだろう。
オサスナを下したスペイン国王杯のラウンド16は、ソシエダのクラブ史上に残るベストゲームの1つと言われている。0-2のビハインドから後半アディショナルタイムに追いつき、延長戦、そしてPK戦までもつれこむ死闘の末にソシエダが勝利をもぎ取ったこの試合で、久保は120分間ピッチに立ち続けた。21時から始まった試合が終了し、選手がスタジアムを出たとき、すでに日付は変わっていた。
そして、それから中4日で迎えたバルサ戦でもスタメン出場した久保だが、オサスナ戦の疲労に加え、雨が降り、滑りやすい芝の上でのゲームで、想像以上に負荷がかかっていたのかもしれない。
試合翌日の地元紙『ディアリオ・デ・ギプスコア』は、「火曜日に120分間プレーし、疲れ果てていた久保に、バルサ戦のような要求度の高い試合で右サイドをすべて任せる攻撃的サイドバックのような役割を与えるのは、『普通ではない』と強調せざるを得ない」と論評。マタラッツォの起用法に疑問を呈している。
いずれにしても、痛めていた足首の怪我が癒え、監督も代わって心機一転、ようやくチームも久保自身も復調の兆しを見せていた矢先のアクシデントだけに、マタラッツォや地元メディアが嘆きたくなる気持ちも分かる。
より不透明な期間を示すスペイン語
「怪我で少しの間離脱することになりました。大事な時期にチームの力になれず悔しいですが、しっかり治して強くなって戻ってきます」
この言葉を信じたいところだが、ただ同じ投稿内のスペイン語のメッセージには、「少しの間」の代わりに、「por un tiempo」という言葉が使われている。これは、より不透明な期間を示す「しばらくの間」に近いニュアンスだ。
ハムストリングの負傷の場合、通常は軽傷で回復までに2~3週間を要するが、現地では1カ月程度の離脱になるだろうとの見方が有力だ。
「Me duele no poder ayudar al equipo cuando las cosas iban mejor, pero toda la confianza en mis compañeros♡(物事がよりよく運び出した時期に、チームを助けられないのは辛いけれど、僕のチームメイトたちを全面的に信頼している♡)」
個人的に、この文章には好感を抱いた。スペイン語で書かれた一文は、ソシエダのチームメイトに向けてのメッセージだろう。自分がそこにいられないのは残念だけど、みんながやってくれるから大丈夫だと思っているよ、頑張ってくれよ、という謙虚かつ仲間への信頼が伝わってくるメッセージだ。
とにかく今は、久保自身の「強くなって戻ってきます」という言葉が現実になる日が、それほど遠くならないことを願うばかりだ。