巨人のショート定着も「大変だと思ったことはない」 泉口友汰、打率3割の裏に岡本の武器あり

加賀一輝

プロ2年目の昨季に飛躍した泉口 【写真は共同】

 ソフトバンクが日本一に輝くなど、パ・リーグの強さが目立った2025年のプロ野球。迎える2026年はWBCイヤーだ。野球界が一丸となって、再び頂点を狙いにいく年になるだろう。

 そんな中、スポーツナビでは1月11日午後2時から読売テレビ・日本テレビ系で放送される『大和地所スペシャル 超プロ野球 ULTRA』の収録現場を取材。収録に参加する選手たちにインタビューを行った。

 本稿では巨人・泉口友汰へのインタビューをお届けしたい。

ショートで出るのが普通

 今思えば、開幕二軍スタートだったことが信じられない。それだけの働きを昨季の泉口は見せていた。

 開幕3カード目の4月4日から一軍に上がると、9日のDeNA戦でシーズン初先発。以降スタメンを外れたのはわずか1試合のみ。巧打と堅守を武器にポジションをつかみ、セ・リーグ遊撃手のベストナインとゴールデン・グラブ賞に輝いた。

「1年間通してトレーニングを続けられたのが良かったですね。そうすることで安定して結果を残すことができたと思っているので、今後も続けていきたいです」

 心身のスタミナがついたということだろうか?

「そうですね。出させてもらうことで試合に出る体力もついてきますし、使っていただいた監督にも感謝です」

 負担の大きい遊撃で出続けることはタフではないのか?

「いや、特に大変だと思ったことはないですね。というのも他のポジションで出続けたことがなく、ショートで出るのが普通としてやってきているので」

“普通ではない”ことをサラリと言いのける。さすがは大阪桐蔭高→青山学院大→NTT西日本と名門を渡り歩いたエリートだ。念のため、巨人の遊撃を守り続けるのは「当たり前じゃないですよ」と話していたことを付け加えておく。

ベストプレーは土壇場での好守備

 昨季のベストプレーについて尋ねると、土壇場での好守備を挙げてくれた。

「前半戦だったと思うんですけど。甲子園で9回1点差で勝っていて、1アウト三塁でショートゴロが飛んできたんです。三塁ランナーは植田海さんでした」

 4月27日の阪神戦、巨人が9回に岸田行倫の代打タイムリーで勝ち越し。あとはリードを守り切るだけだったが、守護神のライデル・マルティネスが二塁打と犠打で1死三塁のピンチを背負ってしまう。

 阪神は代打に渡邉諒を送り込み、遊撃方向へのゴロを放つ。遊撃を守る泉口は「中途半端なところに飛んできた」と感じたそうだが、落ち着いて打球を処理。本塁に転送して三走をアウトに仕留めた。いくら俊足の植田でも余裕のタッチアウトだった。

 泉口はこのプレーについて「前に出る選択を咄嗟に取れたこと」が良かったと振り返る。

「前に出ないと多分アウトにならなかったなと今でも思う。それを咄嗟の判断で前に出て、アウトにできたのが一番ですね」

 改めて映像で振り返ると、わずか数歩ではあるが、打球に向かってステップしているのが分かる。

「多分野球をよく知っている方じゃないと、このプレーの凄さが分からないと思う。でも、普通に見せるのが一番難しい。それをできたプレーだったなと思っています」

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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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