楽天・宗山が爆笑した?西武・渡部聖の大学時代秘話 新人王争った高校同級生が語る1年目とこれから

加賀一輝

楽天・宗山塁(左)と西武・渡部聖弥(右) 【写真は共同】

 ソフトバンクが日本一に輝くなど、パ・リーグの強さが目立った2025年のプロ野球。迎える2026年はWBCイヤーだ。野球界が一丸となって、再び頂点を狙いにいく年になるだろう。

 そんな中、スポーツナビでは新年1月11日午後2時から読売テレビ・日本テレビ系で放送される『大和地所スペシャル 超プロ野球 ULTRA』の収録現場を取材。収録に参加する選手たちにインタビューを行った。

 本稿では楽天・宗山塁と西武・渡部聖弥による対談をお届けする。ともにルーキーイヤーを終えた高校の同級生コンビは、どのような1年を過ごしてきたのか。

新人王は「目標だった」「狙っていた」

——まずは2025年シーズン、お疲れさまでした。お二人にとってはルーキーイヤーが終わったわけですが、どのような1年でしたか?

宗山 初めてのことばかりで、いい経験だったと思います。試合にもたくさん使っていただきましたし、すべてが次の年につながるシーズンでした。

渡部 自分も2度の離脱こそありましたが、100試合以上出場して、規定打席も到達できました。いろんなことを吸収できたいいシーズンだったと思います。

——1年目を終えて、課題に感じたり伸ばしたい部分は?

宗山 足りないところはすべてなんですけど、その中でもスピード感や力強さはまだまだなのかなと感じました。トレーニングを含めて、スピード感や力強さをもっと出せるようにしないと行けないなと感じました。

渡部 自分は選球眼が課題で、三振が多くて四球が少なかった。打ちにいけばボール球を振ってしまうし、見ていくと見逃し三振や2ストライクにすぐ追い込まれてしまう場面が多かったです。なので、選球眼を磨けば打率も残るかなと思いました。

——通用したところはありましたか?

渡部 長打力ですね。自分ではホームランバッターという認識はなかったんですけど。ボールに角度がつけば長打が出ますし、2桁本塁打を打てたのはちょっと通用したところかなと思います。

——ぶっちゃけ、新人王は狙っていましたか?

渡部 はい! バチバチ狙っていました。

宗山 新人の中では一番大きなタイトルなので、もちろん目標にはありました。

——結果、新人王はロッテの西川史礁選手が獲得しました。

宗山 彼の方がいい成績を残したってことですし、そこは何も自分の言うことはないです。この1年間は同世代の選手、特に大卒ルーキーが一軍にたくさん出て活躍したので、一緒に学生野球をやっていた身としては嬉しかったですし、盛り上げていけたらなと思っていました。

——渡部さんは「バチバチに狙っていた」ということは……?

渡部 いやあ、悔しいの一言です。思ったより票も少なくて4位だったのが追加で痛かったです。

——あれだけ票数の差が開くのは意外でしたよね。1年間同じリーグでプレーして、お互いのことを意識することは?

渡部 していましたね。連絡もたまには。頻繁じゃないですけど。

宗山 ご飯も行きましたしね。仙台でしか行ってないかな?

渡部 寮住まいなので、なかなか門限もね。ナイター終わりだとなかなか。関東では行けてないですね。

宗山 仙台で2回行ったかな。牛タンと焼肉を1回ずつ。仙台駅から比較的近いところでした。

——そうだったんですね。先ほど西川選手の話が出ましたが、セ・リーグに行った金丸夢斗投手(中日)たちのことは気にしていました?

宗山 もちろん。金丸が投げる時はどうなったのかなって結果を見たりとか。最初なかなか勝ちがつかなくて彼も悔しい想いをしていたと思うんですけど、全然普通に投げられていましたし、これぐらいはやるだろうなと思って見ていました。リーグが違うので対戦の機会はなかなかないかもしれないですが、どんどん投げてほしいなと思います。

渡部 セ・リーグの選手については、結果を少し追っていたぐらい。佐々木泰(広島)が出てきた時に打ってるかなと気にしたぐらいですね。どちらかというとパ・リーグの野手が気になっていました。

2026年の注目は「渡部の内野守備」!?

——2025年シーズン、ベストプレーやベストパフォーマンスと呼べる試合はありましたか?

渡部 自分はこの関連で言うと、初戦だったっけ?

宗山 初戦?

渡部 楽天との試合で。

宗山 仙台の開幕戦(4月3日)か。

渡部 その試合で(宗山)塁が二塁ランナーで……。

宗山 いや、違う。俺バッターやで。

渡部 そうだ、バッターだ。(宗山)塁がレフト前に打ってきて、自分が捕球して二塁ランナーを本塁で刺したんですよ。同点のランナーだったんですけど、防いだのは良かったですね。試合は結局負けちゃったんですけど(苦笑)

——宗山さんのベストプレーは?

宗山 うーん、なんですかね……。ああ、ありました。サヨナラ打じゃないですかね。

渡部 ライオンズ戦で2回打ってるんですよ、こいつ。

宗山 そう、西武戦で2回打ってるんですけど、1回目は犠牲フライ。2回目の平良(海馬)さんから打ったタイムリー(10月3日)は良かったな。アマチュア時代からサヨナラ打をあまり打ったことがなくて、最後決められたのは良かったですね。

渡部 あれは悔しかった。負けた後のロッカールームでヒーローインタビューが流れてて、余計に悔しかったのを覚えてます(苦笑)

——ベストプレーと言いつつ、お互い関係し合っているのがいいですね。2026年シーズンのことも聞かせてください。倒したい相手、打ちたい投手などはいますか?

宗山 まずはソフトバンクですよね、優勝しましたし。あと、相性が悪かったのが日本ハム。その2チームに勝たないことには、多分もう上に行けない。

渡部 日本ハムですね。勝っていてもひっくり返されることもあったので。やっぱり打線が強い。それでも自分が打って、チームも打ち勝ちたいと思います。

——エスコンフィールド北海道はどんな感じですか?

宗山 エスコンは自分があまり得意じゃないのもあるんですが、ファイターズが何本もホームランを打つので、何点あってもセーフティリードじゃない感覚です。

——月並みですが、2026年の目標は?

宗山 来年は今年以上の成績を残すことで、どれだけレベルアップしてるかとか、そういうところを1番重要にやっていきたいです。いろいろなことにもトライしたいですし、失敗を恐れずやっていきます。その経験を含めて、いいシーズンにしたいなと。

渡部 まずはキャリアハイ。すべてにおいて成績を上回りたいです。その上で最近目標にしているのが最高出塁率のタイトル。獲るのは難しいかもしれませんが、より上に行きたいなと思っています。

——「俺のココを見てほしい!」というポイントがあれば教えてください。

渡部 ポジションが外野から三塁になるかどうか。結構濃い確率でなるんですけど。三塁手って外野に比べてピッチャーとの距離が近いので、打たれていたら鼓舞したり声をかけたりしないといけない。もっと感情を前面に出して、熱くやっていきたいです。

——ちなみに、宗山さんの「見てもらいたい」ポイントはありますか?

渡部 クールさ、じゃないですかね。クールなんですけど、サヨナラ打を打ったら「もうクール隠しきれないよ!」ってところを見てもらいたいです。

宗山 (笑)

——宗山さんはいかがでしょう?

宗山 勝負どころですね。守備でもバッティングでも「ここで守り切ってほしい、打ってほしい」場面でのプレーを見てほしいです。

——まさに「際」のところですね。渡部さんに対しては?

宗山 サードをもし本当にやるとなったら、内野守備は注目ですね。高校の時も三遊間を組んでいたし、サードの守備はずっと見ていたので。大学の最後の方にセカンドを守っているところがYouTubeに出ているので、それも見てほしいですね(笑)

渡部 トクサンTVな! ノック受ける程度だったんですけど、動画がアップされてすぐに「何あのセカンドの守備!」って連絡来たっす(笑)。良かったとも悪かったとも言われず……。

宗山 あれは連絡せずにはいられなかった(笑)

渡部 めっちゃ爆笑みたいな感じで。こっちは真剣にやってたんですよ。

——そうでしたか(笑)。では、2026年は渡部さんの内野守備に注目ということで締めたいと思います。ありがとうございました!

宗山・渡部 ありがとうございました!
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著者プロフィール

1988年3月6日、愛知県生まれ。成蹊大学卒業後、一般企業を経て独立。ライティング、MCなど幅広く活動する。2016年〜23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。

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