ラグビー日本代表の花園成績は? 出場率、優勝経験率などから見る全国高校ラグビー大会

斉藤健仁

2025ラグビー日本代表は、その多くが花園経験者でもある 【写真/斉藤健仁】

 いよいよ年末、今年も「花園」の季節がやってきた。真冬の大阪で高校生ラガーマンたちが熱戦を繰り広げる全国高校ラグビー大会は今回で105回目の記念大会を迎える。そこで、現在は桜のエンブレムを付けて戦うラグビー日本代表選手たちの「花園」出場歴や成績を調べてみた。

花園出場率は26/30と高確率。優勝経験者も7選手!

 2025年秋のラグビー日本代表メンバーは、オーストラリア代表戦(10月25日/東京・国立競技場)と欧州遠征(11月)に参加した合計41名(FW22名、BK19名)だった。41名のうち、外国出身選手および海外の高校に通っていた選手11名(FLジャック・コーネルセン、ベン・ガンター、CTBディラン・ライリー、FBサム・グリーン、SO小村真也など)を除いて、日本にある花園出場資格のある高校に通って、ラグビー部に所属していた選手は30名(FW16名、BK14名)。

 その30名のうち花園出場経験者は26名(FW13名、BK13名)だった。日本代表キャプテンを務めたLOワーナー・ディアンズ(東芝ブレイブルーパス東京/流通経済大柏・千葉)、SO李承信(コベルコ神戸スティーラーズ/大阪朝鮮・大阪)、FLリーチ マイケル(東芝ブレイブルーパス東京/札幌山の手・南北海道)などだ。

 さらに26名中、花園で高校日本一・優勝を経験した選手は7名いた。

 まず一番の好成績を残しているのが、桐蔭学園(神奈川)の2連覇<2019年度(第99回)、2020年度(第100回)>に貢献したHO佐藤健次(埼玉パナソニックワイルドナイツ)だ。佐藤は1年時にも準優勝、2年時とキャプテンを務めた3年時に優勝を経験している。FB矢崎由高(早稲田大)も、桐蔭学園1年時からエースランナーとして出場しており、佐藤とともに桐蔭学園の2020年度(第100回)の優勝に寄与した。ただ3年時は県予選決勝で敗れて花園出場を逃している。

HO佐藤健次は、桐蔭学園(神奈川)で花園準優勝1回と優勝2回の輝かしい戦績 【写真/斉藤健仁】

 9月に日本代表初キャップを得たCTB池田悠希(リコーブラックラムズ東京)は東海大大阪仰星(大阪)の一員として2013年度(第93回)に3度目の優勝を成し遂げた時の中心選手の1人だった。CTB/WTB森勇登(横浜キヤノンイーグルス)と、2年だったPR小林賢太(東京サントリーサンゴリアス)は2016年度(第96回)の東福岡(福岡)6度目の優勝に貢献している。

 CTB/WTB長田智希(埼玉パナソニックワイルドナイツ)は2017年度(第97回)、キャプテンとして東海大大阪仰星を5度目の全国制覇に導いた。HO江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)は2年時にPRのレギュラー選手として、2018年度(第98回)の大阪桐蔭(大阪)の初優勝を経験している。

4割がベスト4以上の経験あり。SH齋藤直人は桐蔭学園で2度の準優勝

2025年秋の日本代表キャプテン ワーナー・ディアンズ(流通経済大柏)。花園ではベスト4入りならず 【写真/斉藤健仁】

 優勝には届かなかったものの、準優勝を経験している選手としては、2013年度(第93回)の桐蔭学園にはPR祝原涼介(横浜キヤノンイーグルス)と、当時1年のSH齋藤直人(スタッド・トゥール—ザン)の2人がいた。齋藤はキャプテンとして臨んだ2015年度(第95回)の大会も惜しくも準優勝に終わっている。

 準決勝・ベスト4以上の成績を残した選手は多くいる。

 2013年度(93回)のPR古畑翔(埼玉パナソニックワイルドナイツ/大阪桐蔭・大阪)は高校2年時、2019年度(第99回)の常翔学園(大阪)キャプテン・PR為房慶次朗(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)、東福岡では、2019年度の共同キャプテンCTB廣瀬雄也(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)と2020年度(第100回)のPR木原三四郎(東京サントリーサンゴリアス)など、花園に出場した30名の選手のうち4割ほどが準決勝以上を経験している。なおLOディアンズは流通経済大柏(千葉)の1年時、チームはベスト4だったが試合に出場できなかった(3年時はベスト8)。

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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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