伝統のディフェンスに、磨きをかけたアタック 國學院栃木が満を持して目指す「花園初優勝」【全国高校ラグビー大会注目校】
花園2連覇中の桐蔭学園(神奈川第1)を撃破した今シーズン。花園でも再現なるか
春の選抜大会は1回戦で佐賀工業(佐賀)に10-14で敗れたが、6月の関東大会ではその選抜大会で優勝し、花園2連覇中の桐蔭学園(神奈川第1)を50-7で下して4度目の優勝。夏の全国7人制大会でも決勝で大分東明(大分)を下して栃木県勢初の高校王者に輝いた。その実績が評価されて、今大会では2回戦から登場する8つのシード校のうちの1校に選ばれた。他のシード校はすべて、選抜大会のベスト8だ。
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創部から38年。「緩やかに右肩上がり。簡単に強くなってねぇから簡単に弱くもならない」
「花園の第1グラウンドで3試合やり、準決勝で負けたが歴史的な試合ができた。県内だけでなく県外にも國栃ファンが増えてきたと聞いています」
そう話すのが、まだ國栃高校ラグビー愛好会だった時代から部を見続けている吉岡肇監督(64歳)。1988年に自らラグビー部として立ち上げ、38年にわたり指導を続けている。自身は國學院久我山高、日体大、リコーでプレーした名WTBだった。
しかし、創部当時は花園に出るどころか、部員にラグビー経験者はほとんどいなかった。その時代、ディフェンス、そしてFWのモールを強みとしたことが今も伝統となっているというわけだ。
ラグビーの精神論は吉岡肇監督、プレー理論は航太郎コーチ。「2人のバランスが良い感じ」
また2020年には吉岡監督の次男で、國栃3年時に高校日本代表に選ばれ、早稲田大でSHとして活躍、女子ラグビーのアルカス熊谷でコーチを務めていた吉岡航太郎氏(30歳)が体育教諭として國栃に赴任し、ラグビー部のコーチに就いたことも大きい。若い航太郎コーチは実際にアタックラインに入り、自ら手本を見せながら指導している。一方で、吉岡監督は現在はラグビー指導から一歩引いた形で、生徒管理、高体連・父母会・OB会などの仕事を担当。OBのFWコーチやS&Cコーチもいて、國栃ファミリー・親子鷹で部を運営することが好循環を生んだ。
航太郎コーチが「ラグビーの理論的な部分は私が指導していますが、精神論的な部分は肇先生が指導しています。最初の頃は役割分担に関してよく話し合いをして、私の思いも聞いていただきました」と言えば、キャプテンを務めるCTB福田恒秀道(3年)も「学校生活や人間性の部分では監督がしっかり指導してくれて、ラグビーは航太郎コーチが見てくれています。2人のバランスが良い感じ」と話す。