“名古屋の悪夢”を払拭、ミラノ五輪代表入りを決めた千葉百音 新衣装でみせた「新しい強い自分」
正念場の全日本選手権「一心不乱にいければ」
千葉は今季、GPシリーズで女子では唯一となる2連勝を果たし、トップのポイントを獲得してファイナルに進出した。ミラノ五輪シーズンも強みである安定性を印象づけてきた千葉だが、五輪代表選考の対象となるファイナルで予想外の崩れ方を見せてしまった。
「全日本まで期間が短い中で、どういった調整をしていきたいですか」と問われると、千葉は「練習してきたことを出せなかったという、今シーズン一番の屈辱を感じているので」と言葉を絞り出した。
「頑張ってきた自分を裏切る結果に終わってしまったことは、すごく残念で悲しい。まずはしっかり今日反省して、自覚して。そこからまた全日本に向けて、死に物狂いで練習していければと思います」
ミラノ五輪代表最終選考会となる全日本選手権(12月19~21日、東京・国立代々木競技場第一体育館)までの2週間、千葉は淡々と練習しつつ、激しい気持ちの浮き沈みを感じていた。不安が消えたかと思うと、またやってくる。千葉は「まあ、それが試合前だよな」と思いつつ、逃げずに向き合った。また同じ失敗をしないため、千葉が心がけたのは「新しい強い自分でいよう」ということだった。
全日本選手権開幕前日、取材に応じた千葉は「今までのスケート人生の中で、一番結果が重視される全日本」と口にした。
「結果に意識が向いてしまいがちなんですけど、まずはしっかり自分の滑りや動きを信じるというところだけに集中して、とにかく一心不乱にいければと思います」
「地は、自分で固めるしかない」
ショート後の千葉は、「まずはひと山乗り越えられた」と述べ、ほっとした様子だった。キスアンドクライには出場選手が今大会にかける思いを綴ったプレートが飾ってあるが、千葉のプレートには「雨降って地固まる」と書かれている。そのことについて問われると、千葉は「地は、自分で固めるしかないです」と応じた。
「悔しい結果のまま自分が落ちていったら、あのファイナルが何も糧にならない。本当に今後の自分のためにも、この悔しい思いや結果は絶対にバネにして、成果につなげないといけないという思いだったので、そういう意味も込めて」
固められそうな自信があるのかという質問に、千葉は「固まっているかどうかは、終わるまで分からない」と答えた。
「全身全霊で、フリーの7本のジャンプをしっかりと決めたいです」