「大本命不在」で混戦模様 桐蔭学園の3連覇なるか 大阪桐蔭、國學院栃木らも虎視眈々【全国高校ラグビー大会見どころ】

斉藤健仁

好カード続々。ノーシードから栄冠をつかむ可能性も…

シードの佐賀工業、強豪揃いのブロックを勝ち上がれるか 【写真/斉藤健仁】

 今大会はシードが例年の13校から8校に減った影響で、ノーシードにも強豪校が多いのが特徴だ。もしかしたらノーシードから優勝校が出てくるかもしれない。

 その筆頭は、前大会準優勝で過去優勝6回を誇る東海大大阪仰星(大阪第1)だ。ノーラックラグビーは今季も健在で、キッキングゲームにも長けている。優勝5回を誇る常翔学園(大阪第2)はFW・BKともに前に出る力に秀で、中部大春日丘(愛知第1)も今季はFW・BKともにタレントが揃う。

 NO8ロケティ・ブルースネオル(3年)を擁する春の東京王者・目黒学院(東京第1)、攻守にわたって激しさがウリの流通経済大柏(千葉第1)、報徳学園を下して出場する関西学院(兵庫)、前に出る守備が武器の尾道(広島)、前大会ベスト8の石見智翠館(島根)や大分東明(大分)、23回目の出場となる長崎北陽台(長崎)など、花園常連の強豪校はすべてノーシード。

 シード校が入った8つのブロックのうち、最も実力伯仲とファンの注目を浴びている「死のブロック」となったのは佐賀工業が入った山。東海大大阪仰星、中部大春日丘、大分東明と、ここまでノーシードの注目校として紹介してきた全国的強豪が同じブロックに揃った。

 どこがベスト8に勝ち上がっても不思議ではない。ほかにも、桐蔭学園は初戦となる2回戦で、ともに優勝経験のある【茗溪学園(茨城)vs.常翔学園の勝者】と対戦する。3連覇を狙う桐蔭学園にとって、まずは初戦が大きなカギとなりそうだ。さらに同じブロックには、前に出る守備が強みの尾道や昌平(埼玉第1)もいる。

 東福岡の2回戦は、【石見智翠館vs.早稲田実業(東京第2)の勝者】の挑戦を受ける。國學院栃木は、2回戦で【流通経済大柏vs.名古屋(愛知第2)】の勝者と対戦、大阪桐蔭は目黒学院と、御所実業は長崎北陽台と同じブロックとなった。

 まずはシード8校が順当に勝ち上がってベスト8に入れるのか、ノーシード校がシード校を倒す<シードバック>が起きるか。3回戦までの大きな見どころとなろう。

準決勝後の抽選がなくなり、ベスト8の組み合わせ抽選が優勝のカギに

関東大会では桐蔭学園に勝利し優勝を飾った國學院栃木。花園でその再現なるか 【写真/斉藤健仁】

 3回戦が終了するとベスト8が決定。ここで、8校のキャプテンにより準々決勝の抽選が行われる(今大会から準決勝後の抽選はなくなった)。昨季は準々決勝で桐蔭学園と大阪桐蔭が激突したように、やはり、この抽選が優勝争いの行方を大きく左右しそうだ。

 また今大会、嬉しい初出場校は慶應志木(埼玉第2)、名古屋、岐阜聖徳学園(岐阜第1)の3校。1回戦で、名古屋は流通経済大柏に、慶應志木は青森山田(青森)に、岐阜聖徳学園は中部大春日丘にそれぞれ挑み、初出場初勝利を狙っている。

 決勝は1月7日、東大阪市花園ラグビー場。

 桐蔭学園が3連覇を達成するのか、大阪桐蔭が地元のファンの声援を受けて2度目の優勝を飾るのか。東福岡や東海大大阪仰星といった優勝経験あるチームが頂点に立つのか、それとも初優勝校が誕生するのか。

 花園は負けたら終わりのノックアウトトーナメント。今大会も、真冬の大阪で高校生ラガーマンたちの真剣勝負が見ている者たちの心を熱くする!

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著者プロフィール

スポーツライター。1975年生まれ、千葉県柏市育ち。ラグビーとサッカーを中心に執筆。エディー・ジャパンのテストマッチ全試合を現地で取材!ラグビー専門WEBマガジン「Rugby Japan 365」、「高校生スポーツ」の記者も務める。学生時代に水泳、サッカー、テニス、ラグビー、スカッシュを経験。「ラグビー「観戦力」が高まる」(東邦出版)、「田中史朗と堀江翔太が日本代表に欠かせない本当の理由」(ガイドワークス)、「ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「エディー・ジョーンズ4年間の軌跡―」(ベースボール・マガジン社)、「高校ラグビーは頭脳が9割」(東邦出版)、「ラグビー語辞典」(誠文堂新光社)、「はじめてでもよく分かるラグビー観戦入門」(海竜社)など著書多数。

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