ついに監督解任に踏み切ったソシエダ 批判を浴びる久保建英は輝きを取り戻せるか?
アペリバイ会長の鶴の一声で解任が決定
スペインには「新しい監督、勝利の保証」という言い回しがある。確かにそれまでの悪い流れを断ち切り、ネガティブな空気を一掃する効力はあるかもしれないが、しかし往々にしてその決断がマイナスの方向に働くケースもある。
この言い回しに根拠がないことは、10月に最初の監督交代を行ったオビエドが、2カ月後の現在も19位に沈み、第16節終了後に今季2人目の監督であるルイス・カリオンを更迭した事実からも明らかだろう。
現時点で15位と成績不振に苦しむソシエダだが、当初はクリスマス休暇を迎えるまで、我慢してフランシスコに指揮を任せる考えもあった。
しかし、第14節からの3連敗を受け、ホキン・アペリバイ会長の鶴の一声でフランシスコの解任が決定。サンセ(レアル・ソシエダB)の監督を務めていた43歳のジョン・アンソテギに年内の残り2試合、スペイン国王杯のエルデンセ戦(12月16日/現地時間、以下同)とラ・リーガ17節のレバンテ戦(12月20日)の采配を任せることが決まっている。
監督経験はソシエダBでの18週間のみ
「Hombre de Casa」、つまりソシエダをホームとする「内側の人間」でクラブの内情を知り尽くしているアンソテギダだが、これまではコーチ業ばかりで、監督を務めた経験は今季から率いていたソシエダBでのわずか18週間(25年7月~12月)しかない。
現状では2試合限定の暫定監督とはいえ、アンソテギの起用に関してはソシエダのサポーターからも、「2試合を終えたらサンセに戻るつもり? だとしたらあまりにも場当たり的」「(3部の)エルデンセが相手ならオレが監督でも勝てる」といった否定的な声が聞こえてくる。
アンソテギ就任後の最初の練習を見るかぎり、選手たちの表情には笑顔こそないものの、セットプレーの確認などを熱心にこなしており、少なくとも士気が落ちている様子はない。
もちろん今回のフランシスコ解任は、監督自身の創造性の欠如に加え、ソシエダらしいプレースタイルを確立できなかったこと、一部の試合での采配ミスなども重なり、選手からの信頼を得られなかったことが最大の理由だ。しかし、実際にピッチに立っている選手たちが、そのパフォーマンスによって勝利を呼び込めなかったのもまた事実。それは誰もが痛感しているに違いない。