WBC経験者が選んだ、侍ジャパンメンバー30人

和田毅が選ぶWBC侍ジャパンメンバー30人(投手・捕手編) メジャー組が並んだ先発と抑え、捕手はフレーミング技術を重視

永松欣也

ドジャースのワールドシリーズ連覇に導いた山本由伸 【写真は共同】

 来年2026年3月に開幕する「ワールドベースボールクラシック2026」。前回大会の侍ジャパンの優勝も記憶に新しいですが、今回はどんなメンバーが選ばれるのでしょうか? そこで今回は、最終メンバー発表を前にWBCの舞台を経験している評論家の方々に「自分が監督ならば」という目線で、30人のメンバーを選んでもらいました。

 第4回目は2006年大会に出場している和田毅さんに選んでいただきました。まずは投手と捕手を見ていきます。(取材日:12月5日)

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先発はメジャー組の4人

 まずピッチャーですが、大谷翔平選手(ドジャース)が「バッター専念で参加」という報道があったので、大谷選手はひとまずピッチャーには含めず、14人の選手を選びました。

【和田さんが選んだ投手(14人)】
山本由伸(ドジャース)
佐々木朗希(ドジャース)
菊池雄星(エンゼルス)
今永昇太(カブス)
千賀滉大(メッツ)
菅野智之(オリオールズ)
松井裕樹(パドレス)
杉山一樹(ソフトバンク)
伊藤大海(日本ハム)
今井達也(西武)
平良海馬(西武)
大勢(巨人)
髙橋宏斗(中日)
松山晋也(中日)


 先発で考えたのが山本投手、菊池投手、今永投手、菅野投手の4人。第二先発で考えたのが千賀投手、伊藤投手、今井投手、髙橋投手の4人です。

 抑えは佐々木投手に任せたいですね。日本で抑えの実績がある杉山投手、松山投手、大勢投手、平良投手の4人は中継ぎ、セットアッパーで起用したいなと思います。

 ピッチャーを選んだ基準は、やっぱりメジャーを相手に戦うわけですから速いボールと落ちるボールをしっかり使えるピッチャーであること。メジャーでも最近は高めのフォーシームが見直されて使われるようになってきていますので、リリーバーを選ぶ上では「高めのまっすぐが強い」ということも特に意識しました。

 左ピッチャーの場合はフォークではなく、スライダーだったり、ツーシーム、チェンジアップというイメージがありますが、そんななかでも松井投手はフォークをしっかり使えるピッチャーなので選びました。ただ、左の中継ぎが松井投手1人だけになってしまいました。速い真っ直ぐがあって落ちるボールを投げられる左の中継ぎピッチャーを考えてみたのですが、ちょっと名前が出てきませんでしたね。

 ですので、野手を1人削って左の隅田知一郎投手(西武)を中継ぎで入れるかどうかを最後まで悩みました。でも中継ぎ専門でやっているわけではないので、(短期決戦で)無理やり中継ぎで使うのはどうかなというのもありました。隅田投手を使うならやっぱり第一先発、第二先発ですよね。じゃあそこの中に入っていけるかなと考えると、仮にメジャー組が全員参加という前提でピッチャーを選ぶと、割って入るのはちょっと厳しい。それで最後に外しました。僕が現役の時は自主トレも一緒にやっていたので、外すのは心苦しかったのですが。

合わなかったメジャーの固いマウンド

2006年のWBCに出場した際の和田氏。固いマウンドに「苦労はありました」と振り返る 【Photo by Steve Grayson/WireImage】

 僕も2006年の第一回大会に出させてもらいましたけど、アメリカの固いマウンドは気になりました。日本のマウンドはどこも柔らかくて、踏み出した足が着いたときにスパイクが回るマウンドだったんです。でもアメリカのマウンドは固くて踏み出した足のスパイクが刺さってしまって回らない。

 自分のフォームは体を沈み込ませて投げるんですけど、日本と同じフォームで投げても上手く投げられないんです。だから(沈み込まずに)ちょっと上からバンっていうイメージで投げるしかありませんでした。それだとちょっと体が速く回ってしまって開き気味になってしまうのですが、そこを上手く我慢して骨盤でうまく回すようにして調整していたんです。そしたら大会中に肘がすごく張ってしまって。下半身が上手く使えないので肘に負担がかかっていたんですね。そういう苦労はありました。やっぱり僕はマウンドが合っていなかったですね。

 でも20年も前の話ですし、今は日本のマウンドもメジャーのものと遜色ないくらいに固くなっているので、そういった戸惑いはなく上手く投げられるのではないでしょうか。ボールの違いは多少あるかもしれないですけどね。

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著者プロフィール

1976年、大分県速見郡生まれ。多くのスポーツサイトの企画・編集、ディレクターなどを経てフリーランスに。現在は少年野球、高校野球サイトのディレクターを務めながら書籍の企画・編集も行っている。主な書籍は『星野と落合のドラフト戦略』『ジャイアンツ元スカウト部長のドラフト回想録』『回想 ドラゴンズでの14年間のすべてを知る男』など。

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