バドミントン日本代表が選考基準を大刷新――U24新設の背景と狙い

平野貴也

代表選出に国際大会成績を導入、全日本総合での選出は優勝のみに変更

8月に3度目の世界選手権優勝を果たした女子シングルスの山口茜は、26年日本代表に内定 【平野貴也】

 一方、25歳以上の中堅、ベテランは、一気に日本代表選出の難度が上がった。ナショナルチームは、シングルス男女各4名、ダブルス男女各4組の構成となる。25年の日本代表では、シングルス男女各8人、ダブルス5~6組が選出されていたが、狭き門となる。シングルスの場合、25歳以上の選手は、狙える枠自体が半減することになる。24歳以下で上位に入り、U24ではなくナショナルチームに入る選手が出てくれば、さらに少ない枠を争うことになる。

 また、国際大会の成績による代表選出基準が新たに導入され、全日本総合選手権での逆転選出も難しくなった。今回、新たに「前年の五輪メダリスト(ダブルスは原則同じペアで活動の場合)、または世界選手権の優勝者」と「全日本総合選手権終了後、最初に発表される世界ランキングにおける、8位以上の日本最上位選手(またはペア)」(※ともに要約)を選出条件に追加。その分、これまでは、全日本総合選手権で決勝に進出すれば、自動的に日本代表に内定する仕組みだったが、優勝のみに限定された(大会後の日本ランク1位の内定を選出の条件は変わらず)。

12月25日開幕の全日本総合は、見どころ豊富に

 現在の日本代表では比較的若手の部類に入る選手たちの中には、26年のU24に入れない選手もいる。例えば、女子ダブルスでは、5月の日本ランキングサーキットを優勝した鈴木陽向/山北奈緒(NTT東日本)が期待の次世代ペアとして追加選出されたが、鈴木は2002年3月生まれの23歳。26年のU24は、誕生日が02年4月1日以降のため対象外となる。女子ダブルスは、国際大会で好成績を収めているペアがおり、世界ランク上位での代表選出が発生する可能性も高い。現在の日本代表選手で、特に25歳以上の選手は、来季への生き残りにかなり高いハードルを課せられることになった。

 来季の代表選考を兼ねて開催される全日本総合選手権(12月25日開幕)は、これまで以上に激しい争いになることが予想される。また、強化戦略本部と日本代表コーチングスタッフの推薦で決まるU24ナショナルチームの選考では「将来性のある選手は特に注視」の一文もあり、全日本総合では成績面だけでなく、予選などで社会人を相手にどのようなプレーを見せるかも注目される。変化の年となる2026年、どのような選手が日本代表に名を連ねるか、注目だ。

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著者プロフィール

1979年生まれ。東京都出身。専修大学卒業後、スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集記者を経て2008年からフリーライターとなる。主に育成年代のサッカーを取材。2009年からJリーグの大宮アルディージャでオフィシャルライターを務めている。

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