バドミントン日本代表が選考基準を大刷新――U24新設の背景と狙い
また、これまで、日本代表に自動的に内定する条件は、全日本総合選手権の成績のみだったが、国際大会の成績を追加。これにより、8月に世界選手権を優勝した女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)が「五輪または世界選手権における成績に基づく選出」項目該当により、来季の代表に内定していることが明確となった。
2028年ロサンゼルス五輪に向けて強化を進める中、日本代表選考基準を見直した背景や新たな仕組みの狙い、新制度採用による展望について、紹介する(選考基準は、日本バドミントン協会の公式サイトで確認することが可能。10代の選手を対象としたジュニアナショナルチームもU19、U16、U13の3カテゴリー編成から、U19、U17、U15、U13の4カテゴリーに編成になる変更が行われているが、今回はシニア代表に話を絞る)。
U24新設、改革の標的は32年ブリスベン五輪
U24は、ペアは両者とも対象年齢であることが条件。また「ナショナルチーム」がBWFワールドツアースーパー500以上を出場対象として合宿や派遣を行うのに対して「U24ナショナルチーム」は、下位カテゴリーの大会を対象として年間予定を組むため、上位大会を舞台とする選手は、24歳以下でも「ナショナルチーム」選出を優先することも確認された。
池田本部長は、年齢制限について、25歳にする案もあった中、24歳に設定した理由について、過去20年間の日本ランキングの推移や、強豪国である中国の代表選手の世界ランキングの推移をデータで分析したことを明かし「中国などの強豪国は、15~16歳あたりから世界ランクが緩やかに上がる傾向が見られる。日本は、17歳、18歳で、高校3年生や社会人1年目から鋭角に数字(ランク)が伸びていて、短期間で推移が乱高下している。もう少し期間を長くして(着実に)経験を積んで緩やかに上げていきたい。それが24歳までが適切というのが仮説として一つある。もう一つ、24歳以上で世界で戦える年数は3年か4年。28歳でほぼピークを迎える。24歳までにナショナルチームに入ってもらわないと。逆算して強化する」と説明を加えた。
新設のU24ナショナルチーム、活動内容の詳細が選手の選択左右か
日本代表(U24、ジュニア含む)は、代表行事期間中の国際大会自費参加を認められない。U24の活動が合宿中心で遠征回数が少ない場合などは、所属する実業団チームで活動した方が、より多くの国際大会を経験でき、世界ランクを早く上げられる可能性がある。そのため、U24ナショナルチームに参加しない選手が出てくるケースも考えられる。U24のより詳細な活動内容と、対象選手の選択は、今後の注目点となる。