WBC経験者が選んだ、侍ジャパンメンバー30人

小笠原道大が選ぶWBC侍ジャパンメンバー30人(内野手・外野手編) 悩んだショートの人選、ライトで使いたい佐藤輝明

永松欣也

大事なことを再認識させられた大会

2006年の第1回WBCに選手として出場した小笠原氏は、メキシコ戦でタイムリーヒットを打つなど優勝に貢献した 【写真は共同】

 私自身も2006、2009大会に出場させてもらいましたけど、思い出深いのは第1回大会ですね。メンバーに選ばれたときは、初めての大会ですからWBCがどんな雰囲気で、どんな大会になるのか全く想像も見当もつきませんでした。開催時期もペナントレース開幕前でしたし、「(この大会に出場することが)どうなんだろう?」という気持ちも正直ありました。そういったこともあって不安の塊のような感じでの参加でした。

 でも監督の王(貞治)さんに選んでいただきましたし、自分で参加を決めたからには全力でやるのは当たり前のことですから、準備はしっかりしましたけどね。

 私とイチロー、松中信彦は同い年で当時32歳でした。チームを引っ張らないといけない世代ではあったんですけど、でも第1回大会の時は私たちの上にさらに宮本慎也さん、谷繁元信さん、和田一浩さんといった経験豊富な先輩方がいてくださったので、私は自分のやるべきことに集中して試合に臨むことができていましたね。特に宮本さんはチームをまとめて、引っ張ってくださって、精神的支柱のような存在になっていました。

 アメリカ戦では不可解な判定もあってサヨナラで敗れて、ものすごく悔しかったですね。みんな「ふざけんじゃねーよ!」という気持ちを押し殺して、次のメキシコ戦、韓国戦に臨んだのですが、韓国には日本ラウンドに続いて負けてしまって。決勝トーナメントはもうダメだろうなと思っていたところからの、まさかの優勝でした。

「勝負は最後まで何が起こるか分からない」というのは当たり前のことではあるんですけど、それを改めて再認識させてもらった大会になりました。

 WBCを戦う監督、コーチ、選手について私から何かを言わせていただくとすれば、ただ「頑張ってください!」それだけですね。大変であることは分かっていますから、あえていろんなことは言いません。面白くない言葉で申し訳ないですけど(笑)。

※リンク先は外部サイトの場合があります

3/3ページ

著者プロフィール

1976年、大分県速見郡生まれ。多くのスポーツサイトの企画・編集、ディレクターなどを経てフリーランスに。現在は少年野球、高校野球サイトのディレクターを務めながら書籍の企画・編集も行っている。主な書籍は『星野と落合のドラフト戦略』『ジャイアンツ元スカウト部長のドラフト回想録』『回想 ドラゴンズでの14年間のすべてを知る男』など。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント