【現役ドラフト】セ・リーグの注目投手10人を紹介 厚い選手層に阻まれる阪神の逸材はきっかけをつかめるか
落差の大きいフォークが決め球の田中千晴。ルーキーイヤーの23年は30試合に登板して奪三振率11.30をマークするなど存在感を示したが、昨季の登板はわずか3試合止まり。右肘の手術を経て迎えた今季は二軍で防御率1.51の好成績を残すも、一軍からは声がかからなかった。23年に二軍で被打率.094を記録したフォークは、今季も同.163と相手打者を翻弄(ほんろう)。力強いストレートと縦に割れるカーブも右腕のストロングポイントだ。来季は主戦場を一軍に移すべく、首脳陣の信頼を勝ち取りたいところ。
堀田 賢慎(巨人)
19年にドラフト1位で巨人に入団した堀田賢慎。1年目にトミー・ジョン手術を受け、育成契約を経た22年にプロ初勝利を含む2勝をマーク。しかしその後は思うように成績を残せず、一軍に定着できていないのが現状だ。コントロールが武器の右腕は今季、二軍で65回2/3を投げて与四球率1.23を記録。これは60投球回以上投げた65投手の中で2位の数字だった。持ち味の制球力を一軍のマウンドでも発揮できれば、一気に頭角を現す可能性もある。
橋本 達弥(DeNA)
慶応大からドラフト5位でDeNAに入団し、3年目のシーズンを終えた橋本達弥。1年目は二軍で32試合に登板し、防御率3.00を記録。昨季は6月に右肩の手術を受け、オフに育成契約となったが、今季7月に支配下登録へ復帰。後半戦は二軍で20試合に救援登板し、防御率0.87と圧倒的なピッチングを続けた。二軍での通算奪三振率は9.57を記録するなど、三振奪取能力にも定評がある。一軍での登板実績は3年間で1試合のみと経験こそ浅いものの、大きなポテンシャルを秘めている右腕だ。
富田 蓮(阪神)
6つの変化球を操る技巧派左腕の富田蓮。昨季は33試合に救援登板して防御率0.76と抜群の安定感を発揮。今季は開幕ローテーション入りを果たし、4月5日には先発として初勝利を挙げたが、その後は白星をつかめず。計6度の登録抹消を経験し、最終的に9試合の登板に終わった。12球団屈指の投手力を誇る阪神の中では出番が限られたが、先発、ワンポイント、ロングリリーフとさまざまな役割をこなす器用さが強み。投手運用の幅を広げる上で非常に重宝されるタイプだろう。
岡留 英貴(阪神)
サイドスロー気味のフォームが特徴の岡留英貴。24年は35試合に登板するなど充実のシーズンを過ごしたが、今季は出番が10試合に減少。二軍では過去4シーズン中3シーズンで、30投球回以上を投げて防御率1点台をマークしており、今季は与四球がわずか1と制球力の高さも際立った。一軍でも一定の数字は残しているが、実力者ぞろいの阪神リリーフ陣に食い込むのは容易ではない。ブルペンの整備が求められる球団にとっては、魅力的な選択肢となり得る人材だろう。