データで分析する現役ドラフト連載2025

【現役ドラフト】セ・リーグの注目投手10人を紹介 厚い選手層に阻まれる阪神の逸材はきっかけをつかめるか

データスタジアム株式会社

技巧派左腕の阪神・富田。昨季中継ぎで33試合登板も今季は登板9試合に終わった 【写真は共同】

 出場機会に恵まれない選手の移籍活性化を狙い、2022年度に初めて実施された現役ドラフト。12月9日に開催予定の第4回現役ドラフトに向け、対象選手の中から今季二軍で好成績を残した選手を中心に紹介するコラムを全4回に分けてお届けする。

※本文は2025年11月30日時点の情報をもとに執筆
※以下、選手の年齢は2025年12月31日時点

 今回はセ・リーグ投手編だ。環境次第では主戦場を一軍に移し、チームに貢献することが期待される選手たちである。昨年度の現役ドラフトで移籍した投手の中では、巨人・田中瑛斗やヤクルト・矢崎拓也がシーズンを通して一軍の戦力として躍動したが、彼らに続くような活躍の可能性を秘める選手たちを紹介したい。

【データ提供:データスタジアム】

長谷川 宙輝(ヤクルト)
 19年オフにソフトバンクからヤクルトに加入した長谷川宙輝。20年には44試合に登板するも、その後は一軍での出番が減少。投球フォームの改造に着手して臨んだ今季も、わずか4登板に終わった。近年は二軍で左打者に対して強みを見せており、24年は対左打者の被打率が.182、今季も同.213に抑え、ホームランは1本も許していない。左のリリーフが不足気味なチームは少なくないだけに、補強ポイントに合致する球団があるかもしれない。

丸山 翔大(ヤクルト)
 194センチの長身から投げ下ろす直球とシンカーが武器の丸山翔大。23年4月に育成から支配下に昇格。24年は27試合に登板して防御率0.57をマークするなど、順調なステップアップを果たした。今季は春先から状態が上がらずに8登板にとどまるも、奪三振率は10.24と高い数字を残しており、全く通用しなかったわけではない。二軍では8月以降15試合の登板で防御率1.65と好成績を収めており、好不調の波を抑えられればリリーフ陣に厚みをもたらす存在になり得るだろう。

大道 温貴(広島)
 力強いストレートが武器の大道温貴。3年目の23年には48試合に登板するも、その後は二軍が主戦場となっており悔しいシーズンが続いている。自慢の直球は、今季もコンスタントに150キロ前後をマーク。スプリットやチェンジアップといった落ちるボールも操るが、二軍で記録した35奪三振のうち半数以上がストレートで奪ったもので、力勝負が魅力の右腕だ。今後は制球面の改善に取り組み、再び一軍のブルペン陣に割って入りたい。

遠藤 淳志(広島)
 高卒2年目から一軍で活躍を見せた遠藤淳志。3年目には先発ローテーションに定着して5勝を挙げるなど、エース候補として期待された右腕だが、ここ数年は苦戦が続いて出番を減らしている。それでも二軍では安定した成績を残しており、今季も9先発を含む25試合の登板で防御率2.44を記録。今オフの秋季キャンプでは新球の習得や投球フォームの改善に取り組み、巻き返しに向けて試行錯誤を続けている。先発、救援どちらも経験が豊富なだけに、どのチームにとっても重宝される存在だろう。

勝野 昌慶(中日)
 通算155試合の登板実績を誇る勝野昌慶。リリーフ転向1年目の23年に50試合登板を達成するも、その後は2年続けて登板数を減らしている。今季は150キロ台後半の剛速球を連発するも、ストレートの被打率は3割を超えていた。それでも27イニングを投げて34奪三振を記録するなど、高い奪三振能力はアピールポイントといえる。球界でもトップクラスのスピードボールの精度をさらに磨けば、勝ちパターンでの起用も十分に見込める投手だ。

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著者プロフィール

データスタジアム株式会社は、スポーツデータの分析・配信などを行う企業。野球、サッカー、バスケットボール、卓球などの試合内容をデータ化・分析し、情報を各種メディア・チームなどに提供・配信する。

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