【現役ドラフト】パ・リーグの注目投手10人を紹介 才能の開花が待たれる投手たちに転機は訪れるか
林優樹は球持ちの良いフォームからキレのあるボールを投じる若手サウスポー。3年目の今季は二軍で43試合に登板。防御率は3.69だったものの、左打者に対しては被打率.194を記録した。9月下旬に一軍でプロ初登板を果たすと、そのデビュー戦では対戦した左打者3人から2つの三振を奪うなど持ち味を発揮。3月の二軍戦ではストレートの平均球速が140キロに届いていなかったが、この日のマウンドでは平均球速が144キロにまで上がっており、この半年間での成長ぶりを示した。来季はまず左のワンポイントとして、一軍での出番を増やしていきたい。
富山 凌雅(オリックス)
21年にはチームトップの51試合に登板し、球団25年ぶりのリーグ優勝に貢献した富山凌雅。その後は左肘のトミー・ジョン手術を経験するなど不本意なシーズンが続き、今季の登板は5試合にとどまった。主戦場となった二軍での成績こそ芳しくないものの、左打者に対しては被打率.193と強さを発揮。また、この2年間は一軍と二軍を通じて公式戦で左打者に本塁打を許しておらず、長打が少ない点も魅力だ。左打者へのワンポイントに特化した起用であれば、一軍での活躍が望めるかもしれない。
堀 瑞輝(日本ハム)
21年に最優秀中継ぎのタイトルを獲得した堀瑞輝。近年は出番が大幅に減少しており、今季はわずか2試合の登板に終わった。しかし、二軍では33試合に登板して防御率1.65を記録するなど、実力はいまだ健在。加えて、被本塁打ゼロ、奪三振率10.47と投球内容も優れており、特に9月は対戦打者25人から10個の三振を奪うなど、好調のままシーズンを終えた点は来季の活躍に期待を抱かせるものだった。過去3回の現役ドラフトではタイトルホルダーが移籍したケースはないが、仮にリストアップされるようであれば、即戦力のリリーバーとして複数の球団から指名が見込まれる存在だろう。
岩井 俊介(ソフトバンク)
今季は8試合の登板で防御率2.89をマークした岩井俊介。一軍では出場機会が限られてしまっているが、二軍では入団1年目の昨季から2年連続で防御率1点台を記録している。さらに、奪三振率や与四球率といった投球内容も優秀で、今季の二軍戦31登板で複数失点を喫した試合は2ランを浴びた1試合のみと、大崩れしないところも魅力の1つ。ストレートの平均球速は151.9キロと二軍では際立った存在であり、一軍の勝ちパターンを担っていても不思議ではない実力の持ち主といって良いだろう。
大山 凌(ソフトバンク)
豊富な球種で的を絞らせないピッチングが特徴の大山凌。入団1年目に18試合、2年目の今季は26試合に登板して防御率2.35を記録した。順調にステップアップを遂げているようにも映るが、8月3日に再調整で登録抹消となって以降は一軍に戻れず、優勝争いを繰り広げた終盤戦やポストシーズンでは出番がなかった。課題の1つには制球難が挙げられ、夏場以降はカウントを悪くするケースが目立った。コントロールを改善してストライク先行のピッチングを継続できれば、成績や役割がワンランク上がってくるだろう。