【現役ドラフト】パ・リーグの注目投手10人を紹介 才能の開花が待たれる投手たちに転機は訪れるか
※本文は2025年11月29日時点の情報をもとに執筆
※以下、選手の年齢は2025年12月31日時点
今回はパ・リーグ投手編だ。環境次第では主戦場を一軍に移し、チームに貢献することが期待される選手たちである。昨年度の現役ドラフトで移籍した投手の中では、巨人・田中瑛斗やヤクルト・矢崎拓也がシーズンを通して一軍の戦力として躍動したが、彼らに続くような活躍の可能性を秘める選手たちを紹介したい。
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通算125試合に登板した実績を持つ東妻勇輔。直近の2年間はいずれも6試合の登板にとどまるも、二軍では登板を重ねており、故障による離脱期間がほぼないタフネスさが1つの強みといえる。また、最大の武器であるスライダーは、二軍で被打率.079、奪空振り率24.5%と優秀な数字をマークした。一方で、ストレートやフォークの被打率が4割を超えるなど課題は明白。スライダー以外の球種の質が改善すれば、再び一軍で活躍する可能性を秘めているだろう。
廣畑 敦也(ロッテ)
多彩な変化球を駆使して打者と勝負する廣畑敦也。近年は一軍で結果を残せていないものの、4年目の今季は二軍で36試合に登板して防御率1.60を記録した。50回2/3を投げ、与四球はわずか5個と制球力の良さが光る。また、右打者に対しては被打率.133をマーク。内角へのシュートを織り交ぜながらストライクゾーンの幅を広く使う投球スタイルは、昨年の現役ドラフトでの移籍を機にブレークした巨人・田中瑛斗と重なるところもある。来季は右打者へのワンポイント起用を足がかりとして、一軍への定着が期待されるところだ。
青山 美夏人(西武)
高めの直球と落差のあるスプリット、ブレーキの利いたカーブといった高低で勝負するスタイルの青山美夏人。入団1年目の23年には一時クローザーとしても起用され、39試合に登板して防御率2.96を記録。先発に転向した昨季はプロ初完封を達成した。迎えた3年目の今季は、右肩痛の影響で公式戦初登板が7月末まで遅れ、不本意なシーズンとなった。成績が伸び悩んだ主因としてはケガが挙げられるが、入団から球速が伸びずに下降傾向にある点は気がかりなところ。投球スタイルを踏まえても、直球の球威が上がってくると成績も飛躍的に向上するはずだ。
豆田 泰志(西武)
伸びのあるストレートが持ち味の豆田泰志。高卒3年目の23年に育成契約から支配下契約となり、16試合の登板で防御率0.59をマークした。今季は制球難に苦しみ開幕から二軍生活が続いたものの、夏場から調子を上げて9月下旬に一軍初昇格。3試合に投げて4回無失点6奪三振と結果を残した。わずかな投球数ではあるものの、この間に記録した奪空振り率15.3%は今井達也に匹敵する高水準であり、空振りを奪う能力の高さを示した。まだ22歳という若さからも、今後の飛躍が期待される存在だ。
津留﨑 大成(楽天)
イニングまたぎの起用にも応えるタフネス右腕の津留﨑大成。6年目の今季は17試合にリリーフ登板し、9月は9試合に投げて防御率1.15とシーズン終盤に存在感を放った。昨季の球種割合と比較すると、今季はカットボールの割合が減少した分、スライダーが増加。そのスライダーは二軍で25打数1安打16奪三振と猛威を振るい、一軍でも被打率.105と今季の活躍を支えるウイニングショットとなった。一軍と二軍を行き来しながら試行錯誤するシーズンが長らく続いていたが、その努力が実を結びつつあり、来季こそ一軍定着が期待される。