【ジャパンC】6歳馬が上位人気を上回る高指数「180」 秋GIは人気薄を2戦的中、タイム評価が見つける激走馬

SPAIA競馬

【写真:アフロ】

激戦の陰に潜む実力馬

 東京競馬場で行われる第45回ジャパンカップ(GI、東京2400m)。今年は「3歳世代最強」対「世界」の構図に注目が集まる。天皇賞(秋)を制したマスカレードボールやダービー馬クロワデュノールら3歳勢に加え、GI・3連勝中で今月13日に発表されたロンジンワールドベストレースホースランキングで1位を獲得したカランダガンが欧州から参戦。カルティエ賞年度代表馬にも選出された「現役最強」の呼び声高い海外の怪物を、日本の精鋭たちが迎え撃つ。

 多くのメディアが3歳馬や欧州馬に注目する中、SPAIAの独自指標「タイム評価」は異なる景色を映し出している。「タイム評価」とは走破タイムに馬場状態などのタイムの出やすさに影響する要素を数値化し、走破タイムの価値を可視化したスコアだ。異なる競馬場でも比較可能な指標となっている。

 旬の勢力が脚光を浴びる中、「タイム評価」上で不気味な存在感を放っているのが古馬の実績馬ジャスティンパレスだ。近走は勝ち星から遠ざかり、能力の陰りを懸念する見方もあるかもしれない。しかし、大阪杯6着、宝塚記念3着、そして直近の天皇賞(秋)でも3着と、6歳になってから着実に復調曲線を描いている。

 特に前走は、スローペースからの瞬発力勝負という不向きな展開ながら、上がり3F32秒6の末脚を繰り出し、14頭中9頭が32秒台以下という超高速決着に対応して見せた。内容は着順以上に濃く、更なる飛躍を予感させる。

独自指数が示す「真のポテンシャル」

 「タイム評価」において、ジャスティンパレスはメンバー中トップクラスの数値を叩き出している。特筆すべきは、今回の舞台となる「東京芝」での値だ。

 ジャスティンパレスのスコアは「180」。これは1番人気が予想されるマスカレードボールや、各世代のダービーを制したクロワデュノール、ダノンデサイル、タスティエーラらを上回る。

ジャパンC ジャスティンパレスと上位人気が予想される馬のタイム評価 【SPAIA競馬】

 この数値差は、東京の高速馬場において、他馬よりも高いパフォーマンスを発揮できることを示している。一昨年の天皇賞(秋)で、当時の世界最強馬イクイノックスに次ぐ2着に入り、世界レコード決着に対応した実績は伊達ではない。純粋な走破能力と適性において、古豪は依然として最高峰に位置している。

「長くいい脚」を活かす舞台と鞍上

 コース形態もジャスティンパレスにとって追い風となる。本馬はトップスピードに乗るまでに時間を要するタイプであり、直線の短いコースや小回りでは加速しきれなかったり、前が壁になったりして、不完全燃焼に終わるケースも見られた。しかし、広大かつ直線525.9mを誇る東京芝2400mなら話は別だ。持ち味である「長くいい脚」を余すことなく発揮できる。

 さらに心強いのが、短期免許で来日中のC.デムーロ騎手の確保だ。剛腕で知られる同騎手のアクションと積極的なポジショニングは、加速に手間取るズブさを補完し、能力を極限まで引き出す可能性が高い。

 年内の引退が予定され、残すはジャパンカップと有馬記念のみ。「ジャパンCが一番のチャンス」と陣営は語る。世代交代や海外馬の参戦により、実績の割にオッズ妙味が見込める今回、記録にも記憶にも残る激走を期待したい。
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