松山英樹、宮崎で示した圧倒的存在感! ファンも選手も待ち望む日本ツアー出場の価値

北村収

ギャラリーの声援に応える松山英樹 【写真は共同】

 日本で松山英樹のプレーを“生”で見られる機会は決して多くない。近年は米ツアー(PGAツアー)の日本開催試合には参戦しているものの、日本ツアーに出場するのは、先週宮崎で開催されたダンロップフェニックストーナメント(以下「ダンロップフェニックス」)のみだ。3年連続で宮崎に姿を見せた松山は、今年も大ギャラリーを大きく沸かせた。

出場が決まっただけで歓喜の声があふれた

 松山のダンロップフェニックス出場が正式に発表されるやいなや、ニュースサイトやSNSは歓喜の声が一気にあふれた。

「マスターズチャンプで日本ナンバーワンのツアープロ、やはり別格。楽しみだ」
「しばらく松山選手ロスでしたが、楽しみが出来ました!」
「北海道から応援行きます。我が家も3年連続で行きます」
「飛行機とれるかなぁ。行きたいよー」

 松山の名前ひとつで、宮崎のみならず日本全国からファンが足を運ぶ。その影響力の大きさは、まさに世界の“HIDEKI”だ。

やはり魅力はメジャーチャンプの技を日本で見られること、そして交流

松山英樹の組には多くのギャラリーが集まった 【写真は共同】

 松山は2014年の優勝こそ一度だが、これまで2位3回、トップ10入りは9回。宮崎のギャラリーを魅了し続けてきた。

 そしてファンにとって忘れられないのは“交流”の時間だ。プレー後はすぐ練習場へと向かう松山だが、練習後には日没近くまでサインに応じる姿が見られる。また、今年は会場に来ている子どもたちと手を合わせるシーンもあった。

 大会前、「毎年この大会には特別な思いがありますし、宮崎の皆さんの温かい声援が力になります」と松山はコメントを出したが、その振る舞いからも松山の思いは強くギャラリーに伝わった。

 5位タイで終わった試合終了後の囲み取材では、「こうやって宮崎でやる試合で、ここまでたくさんのギャラリーが入ってくれるのは嬉しいですし、そろそろ期待に応えたいんですけど、毎年そういうわけにはいかないという感じなので、またリベンジしたいと思います」と2014年以来優勝ができていないことに悔しさをにじませた。今年は5位、昨年は2位と常に優勝争いに絡みながらも、松山本人に全く満足はない。

日本ツアーの選手たちが渇望している松山とのラウンド

松山英樹のアプローチ 【写真は共同】

 日本ツアーの多くの選手が松山とのラウンドを渇望している。初日、単独トップに立った前田光史朗(25歳)は、「松山さんや海外で戦っている選手と回れるのは、日本だと多分この試合だけ。だからこそ、こういうチャンスをしっかりつかみたい」と語った。

 最終日に同組となった河本力(25歳)と生源寺龍憲(27歳)にとっては、松山とのラウンドは大きな意味を持った。2人とも再来週に開催される米ツアー2次予選会に出場するため、ダンロップフェニックスが今季国内最終戦だった。

 最終日終了後、河本に松山のプレーから刺激を受けた点を尋ねると「全部ですよ。アイアンショットの音やショートゲーム、グリーン周りのアプローチなど“世界一なんだな”と思うショットが多々ありました。16番の左奥からのアプローチは特に感動しました」と語った。

 生源寺も「ショートゲームやアイアンの高さなど、世界で戦っている理由がわかった気がします」と学びを口にした。
 2023年のダンロップフェニックス最終日に松山と同組だった平田憲聖(24歳)は、翌2024年12月の米ツアー最終予選会で8位に入り、今年の米下部のコーンフェリーツアーの出場権を獲得。コーンフェリーツアーの年間ポイントランキングで見事上位に入り、来季2026年の米ツアー出場権を手にした。

 河本も生源寺も平田のように、米ツアー参戦を目指す。

1/2ページ

著者プロフィール

1968年東京都生まれ。法律関係の出版社を経て、1996年にゴルフ雑誌アルバ(ALBA)編集部に配属。2000年アルバ編集チーフに就任。2003年ゴルフダイジェスト・オンラインに入社し、同年メディア部門のゼネラルマネージャーに。在職中に日本ゴルフトーナメント振興協会のメディア委員を務める。2011年4月に独立し、同年6月に(株)ナインバリューズを起業。紙、Web、ソーシャルメディアなどのさまざまな媒体で、ゴルフ編集者兼ゴルフwebディレクターとしての仕事に従事している。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント