【エリザベス女王杯】前走10着馬にGI馬超えの高評価 今秋的中率75%、タイム評価が見つける激走馬

SPAIA競馬

【Photo by Getty Images】

タイム評価No.1の人気薄

 秋の女王決定戦、エリザベス女王杯(GI、京都芝2200m)。今年はGI・2勝馬レガレイラ、昨年の桜花賞馬ステレンボッシュ、さらに秋華賞で上位に入った3歳馬エリカエクスプレスやパラディレーヌなど、豪華な顔ぶれが人気を集めそうだ。だが、波乱の歴史も持つこのレースでSPAIA競馬の独自指標である「タイム評価」が、人気馬に対抗しうる強力な「穴馬」の存在を示唆している。その名はセキトバイーストだ。

エリザベス女王杯 注目馬のタイム評価 【SPAIA競馬】

 「タイム評価」は、走破時計を馬場や展開など複数の要素で補正し、その価値を数値化したものである。異なる競馬場、馬場状態でも比較可能な指標となっている。今回出走するメンバーの「京都芝」におけるタイム評価を比較すると、セキトバイーストの「190」という数値は、レガレイラ(160)やステレンボッシュ(180)を上回り、全メンバー中トップの評価となっている。

敗戦で隠れた「真価」

 これほどの高いポテンシャルを秘めながら、セキトバイーストは人気薄が予想されている。2200mという距離は今回が初挑戦となり、3歳時に阪神芝2000mのローズステークス(GII)で3着に入ったものの、京都芝2000mの秋華賞2桁順位は、コース適性、距離適性に疑念を持たせる。加えて、前走アイルランドトロフィー(GII)で10着という事実も評価を落とす要因となっている。その上で、今回出走する上位実績馬と比較するとどうしても見劣りしてしまう。

 しかし、アイルランドTと秋華賞の2つの敗戦は明確に敗因を分析できる。前走は四位洋文調教師が「時計も上がりも速い競馬」と振り返ったように、当日の1000m通過タイムは前週の毎日王冠よりも2秒2遅い1分0秒8で、16頭中14位までが上がり33秒台以下(勝ち時計1分45秒7)というどスローからの上がりにかける瞬発力勝負となった。セキトバイーストは、しぶとく脚を使う高い持続力で勝負するタイプであり、この展開は不向きだった。

 昨年の秋華賞(13着)も、ハイペースで逃げ過ぎて直線で失速したもので、経験の浅さが出た。だが4歳を迎えた今、同馬は自在性を身につけている。今年6月の府中牝馬S(GIII)では、浜中俊騎手が「他に行く馬がいたので」と控える競馬を選択し、見事に差し切り勝ちを収めた。高い持続力を持ちながらペース配分が可能になった今こそが狙い目だ。

京都2200mこそ最高の舞台

 セキトバイーストにとって2200mは初の距離となる。だが、この距離延長と京都へのコース替わりも追い風だ。エリザベス女王杯の舞台となる京都芝2200mは、3コーナー過ぎに設けられた下り坂で一気にペースアップする、日本でも有数のタフなコースとなっている。求められるのは一瞬の切れ味ではなく、ゴールまでトップスピードを維持し続ける「トップスピードの持続力」だ。

 この舞台では、セキトバイーストの持続力が最大限に活きる。管理する四位師も「今の京都の方がセキトバには合うんじゃないかな」と、コース替わりを歓迎するコメントを出している。さらに、血統的な裏付けもある。父デクラレーションオブウォー産駒は、2023年の改修以降、「京都芝2000m〜2400m」において勝率13.0%という高い数値を記録。これはエピファネイア(12.0%)やドゥラメンテ(8.6%)といった主要種牡馬を上回る数字だ。

 タイム評価が示す高いポテンシャル、コース適性と血統も後押しし、京都競馬場は最高の舞台。前走の大敗で妙味が増した今、セキトバイーストは馬券に忍ばせておきたい一頭だ。
  • 前へ
  • 1
  • 次へ

1/1ページ

著者プロフィール

SPAIA競馬はスポーツ総合メディア「SPAIA」からスピンオフした競馬専門メディアです。 レースに関する情報だけでなく、独自開発した競馬予想AIの予想や、現役競馬記者、予想家が執筆するコラムも掲載。独自にレースの情報も収集しています。 データ分析、AI開発技術を活かして皆さまの競馬ライフをサポートします。

新着記事

お知らせ

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント