来春センバツ出場の「当確マーク」がつく高校は? 連覇がかかる横浜は“最後の1枠”に滑り込むか…

関東大会優勝の山梨学院は、新主将にも任命された菰田(左端)が投打の柱。選抜出場は確実で、全国制覇も狙える強力なチームだ 【YOJI-GEN】

 11月9日の東京都大会決勝をもって高校野球の秋季地区大会が終わった。各地区大会の結果は、来春の第98回選抜高校野球大会の出場校選考に直結する。「選抜切符」を確実、または有力にしたチームはどこか。北海道から九州まで、それぞれの大会を振り返りながら見ていきたい。

北海道(選抜出場枠1)

 北照が決勝で白樺学園を2-0で下し、13年ぶりの優勝を果たした。8強入りした第85回大会(2013年)以来、6度目の選抜出場が確実だ。

 全道大会は初戦の2回戦から北海、駒大苫小牧、旭川実、白樺学園と、甲子園経験校との対決を制し、頂点に立った。

 原動力となったのはエース右腕の島田爽介(2年)。手元で変化する直球と100キロほどの緩いカーブにスライダーも交え、打たせて取るのが持ち味。全道大会の4試合を1人で投げきり、準決勝、決勝でいずれも完封した。

東北(選抜出場枠3)

 決勝は花巻東(岩手1位)が3-2で八戸学院光星(青森1位)に競り勝った。決勝で接戦を繰り広げたこの2校は文句なしの選出となりそう。

 花巻東は、今夏の甲子園で強打の智弁和歌山を1点に抑えて完投した左腕の萬谷堅心(2年)が健在。球の出どころが見えづらいフォームから角度のある球を投げ込み、大崩れは考えにくい。

 打線も甲子園を経験した赤間史弥(2年)、古城大翔(2年)を軸にバットを振り切る意識が徹底されている。投打にレベルが高く、選抜でも上位進出が期待できる。

 八戸学院光星の注目は長身エースの北口晃大(2年)。身長187センチ・体重85キロの恵まれた体格から投げ下ろす直球は威力十分で、この秋は試合のなかで力の入れ具合を配分するテクニックも身につけた。伝統の強打は3番・新谷翔磨、5番・契夏(せつな)の双子を中心に今年も健在だ。

 残りの1枠は4強の聖光学院(福島1位)と東北(宮城2位)の争いだろう。聖光学院は準決勝で八戸学院光星に0-7で完封負けしたことがどう評価されるか。ただ、準々決勝では宮城1位の仙台育英に勝っている。一方の東北は県大会決勝で同じ仙台育英に敗れている。

関東・東京(選抜出場枠6=関東4、東京1、残り1枠は両地区の比較)

横浜は関東8強に終わったが、選抜出場の可能性は十分。エース右腕の織田を筆頭に、小野、池田(写真)ら今春の日本一を知る選手が何人も残る 【YOJI-GEN】

 関東大会を制した山梨学院(山梨1位)は準決勝で11得点、決勝で14得点と頭ひとつ抜けた強さを印象づけた。今夏の甲子園4強の原動力となったエースの菰田陽生(2年)は、投打の「二刀流」として来年のドラフトでも最注目の存在。野手は前のチームから総入れ替わりとなったが、1年生捕手の光永惺音(れのん)ら、能力の高い選手が揃う。

 準優勝の花咲徳栄(埼玉1位)、4強の専大松戸(千葉1位)、佐野日大(栃木1位)も順当に選ばれそう。

 東京都大会の決勝は帝京が関東第一を8-4で下し、2011年夏以来の甲子園、選抜に限れば16年ぶりの出場が確実になった。

 準々決勝では夏の全国準優勝の日大三を3-0で破り、準決勝は国士舘を9-0の7回コールドで退ける盤石の内容。決勝も3回に一挙8点を奪う見事な集中打だった。身長187センチ・体重91キロの大型外野手、目代龍之介が準決勝で本塁打を放つなど、1年生の活躍が目を引いた。

 関東・東京の残り1枠は、関東の5番目と東京2位の比較となる。

 関東8強の横浜は今春の選抜を制した前チームから、全国屈指の右腕・織田翔希(2年)や好打者の小野舜友(2年)が残る。関東大会では準々決勝で専大松戸に2-4で敗れたが、チーム力は関東のなかでも屈指で、関東の5番目として名前が挙がるだろう。

 東京都大会で準優勝した関東第一は、エース左腕の石井翔(2年)が小気味よい投球を見せる。準決勝で2本塁打を放った1年生の1番・佐宗悠樹ら、実戦力の高い選手が多い。

 この2校の比較になりそうだが、選抜に出場すれば優勝候補の一角にも名前が挙がりそうな横浜が有利か。

北信越(選抜出場枠2)

 新潟対決となった決勝は、帝京長岡(新潟3位)が日本文理(新潟1位)を逆転で破った(5-4)。帝京(東京)OBで、2020年4月に就任した芝草宇宙監督(元日本ハムなど)の下、春夏通じて初の甲子園出場が濃厚だ。

 日本文理は県大会準決勝では、帝京長岡に10-3(7回コールド)で勝っている。

 選抜選考のガイドラインでは、「複数の学校の評価が並んだ場合、できるだけ多くの都道府県から出場できるよう地域性も考慮する」とあるが、実力伯仲の新潟勢2校を選ぶことに異論は出ないと見る。

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著者プロフィール

朝日新聞東京本社スポーツ部記者。2005年に朝日新聞入社後は2年半の地方勤務を経て、08年からスポーツ部。以来、主にプロ野球、アマチュア野球を中心に取材をしている。現在は体操担当も兼務。1982年生まれ、富山県高岡市出身。自身も大学まで野球経験あり。ポジションは捕手。

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