STMの重量可変「G-Jack」を徹底検証、振り心地はグリップでデザインする時代へ
まずは動画で
重さ・口径の異なる2種類
素材はエラストマーで、網目状の細かなパターンが施されており、手にした瞬間に高い引っかかり感と安心感があります。赤いラインの「G-Jack+」はエラストマー部が48g、エンドに1.2gのウエイトを内蔵して合計約50グラム。一方、青いラインの「G-Jack」はエラストマー部が38gで、エンドに1.2gのウエイトを装着して約40グラム。口径も「G-Jack+」が58、「G-Jack」が60と異なり、フィーリングの違いは握った瞬間から感じられます。
今回は、「G-Jack+」には2gのウエイト、「G-Jack」には12gのウエイトをそれぞれセッティングしてグリップ重量を50gに揃えたもの、さらに「G-Jack+」に12gのウエイトを設定してグリップ重量を60gにしたものを試してみました。特に、グリップ全体が重い「G-Jack+」に2gウエイトを装着した50gと、38gの「G-Jack」に12gのウエイトを装着した50gでは、グリップの重心位置が変わっています。その辺りのフィーリングに気を付けながら試打を行いました。
ドライバーの試打クラブは、ロフト9度のヘッドに60グラム台のSシャフト、「G-Jack+」に12gのウエイトを装着した際には50g台のSシャフトを装着して行いました。アイアンは7番アイアン、ウェッジは50度と58度で試打を行いました。
ドライバーで試打
アイアン、ウェッジで試打
「G-Jack+」に12gのウエイトを装着すると、体感的には手元側の重量がかなりあるので体でしっかりリードしていく感じを受けますが、ちょっとヘッドがついてこない状態になるのか、数値で見ると、クラブヘッドがインサイドに落ちてしまっています。私には合いませんでしたが、自分にマッチする重さを見つけられるというのが「G-Jack」シリーズの目指すところなのかなと思います。
ウェッジではさらに顕著な違いが出ました。「G-Jack+(2g)」「G-Jack(12g)」「G-Jack+(12g)」という順番で試打をしましたが、特に58度でグリーン周りを想定したショットでは、手元の重量が強調されるにつれてフェースにボールが長く乗り、スピン量が増加する傾向になりました。一方で弾道はやや低く出るようになるため、高さで止めるというよりはスピンで止めるイメージが合うと思います。手元に重さのないプレーンな「G-Jack+」では、より素直にシャフトの挙動が伝わり、イメージ通りにボールを運ぶ感覚が得られました。
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