「母の愛情不足で育った」女性に多い“思考パターン”とは。男性とはどう違う?
神谷町カリスメンタルクリニック院長・松澤 美愛先生監修のもと、見ていきましょう。
女性ならではの問題も出やすい?「母親の愛情不足で育った男性」との違い
一般的に、女性は男性よりも感情を言語化する能力や共感力が高い傾向があります。これは、脳の構造や社会化の過程で培われる特性です。
ただし、共感力の性差は生物学的要因だけでなく、社会化(育てられ方)による影響も大きいとされています。
この特性ゆえに、女性は自分の感情を細かく認識できてしまい「なぜ自分はこんなに不安なのか」「なぜ母親は私を愛してくれなかったのか」と深く悩みます。
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男性の場合、感情を抑圧しやすいため、自分の感情に気づかないまま、行動面(仕事中毒・物質依存など)で問題が表れることが多いと言われています。
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「見捨てられたくない」という不安が強く、相手にしがみつくような行動をとりやすくなります。
これは「不安型」という愛着スタイルで、一部の研究では、女性は不安型、男性は回避型がやや多いという傾向が報告されています。
「●●しないと愛されない」という不安が出やすい
女性には「優しく、思いやりがあり、人の世話をする」という社会的期待が強くあります。母親の愛情不足で育った女性は、この期待に応えようと過剰に努力することがあります。
「良い娘」「良い妻」「良い母親」であろうとして、自分のニーズを後回しにし、他者のために尽くし続けます。しかし、その根底には「こうしないと愛されない」という不安があります。
また、「女性は感情的」というステレオタイプから、感情的に反応する自分を責めてしまうことも。「こんなことで動揺する自分はダメだ」と、さらに自己否定が強まります。
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