ブルージェイズ打線の完勝に終わったWS第1戦 大谷翔平の第1号が明日以降の「いい攻め」につながるか
大谷が打たなければワールドシリーズに勝てない
ブルージェイズ打線は同点の六回に、ポストシーズンでは5連勝中で、この日の試合前まで14イニング連続無失点だったブレーク・スネルを引き摺り下ろすと、代わったエメ・シーハン、アンソニー・バンダに襲いかかり、六回だけで一挙9点を挙げて、試合を決めた。ブルージェイズ打線の完勝に終わったのである。
ただ、試合そのものは中盤までドジャースペース。二回に1点を先制し、三回に1点を追加すると、主導権を握った。ところがドジャースは早々に試合を決められる可能性のあった場面で、それをフイにした。
二回は1点を先制し、なおも1死満塁のチャンスだったが、アンディ・パヘスが三振、大谷が一塁ゴロに倒れた。三回は、ウィル・スミスのタイムリーで追加点を挙げたとき、フレディ・フリーマンが二、三塁間で挟まれた。あの走塁ミスが痛かったが、スミスはその後、三塁まで進んだ。そこでタイムリーが出なかった。
その点を試合後、デイブ・ロバーツ監督も「ポイントとなる打席でヒットが出なかった。また、そういうときは、逆方向に打ったり、四球を選んだりということも求められるが、それができなかった」と指摘している。
「もっといい攻めができたはず。1番から9番まで、一人ひとりが工夫を心がけなければいけない」
「まあその後、翔平はホームランを打ったので、その流れを明日以降に繋げてほしい」
ホームランとまではいわなくても、二回の2死満塁での場面で大谷にタイムリーが出ていれば、試合の行方が変わっていた可能性が高い。少し前、ロバーツ監督は「翔平が打たなければ、ワールドシリーズを制すことはできない」と話したが、まさにああいった場面で1本が出るかどうか、ということなのだろう。
クラブハウスを後にする大谷とすれ違った。もどかしさが少し、表情に滲んでいた。
(企画構成:スリーライト)