「コーヒーは腎臓に悪い」ウソ?ホント?腎泌尿器科医に聞いた

MELOS -メロス-
「コーヒーの飲み過ぎは良くない」となんとなくは理解できるのですが、腎臓に悪いという噂も。本当のところ、どうなのでしょうか? なかざわ腎泌尿器科クリニック院長・中澤 佑介先生に聞きました。

【MELOS】

腎不全などの病がない人にとっては、コーヒーの飲み過ぎが腎臓に影響する可能性は低いと言えるでしょう。

しかし、コーヒーの飲み過ぎが腎臓に悪いという噂の一部は正しいと考えます。

コーヒーには、カリウムというミネラルの一種が含まれています。腎不全などで腎臓の機能が低下していると、カリウムをうまく排出できず、高カリウム血症になりやすいと考えられます。

たとえば以下のような症状が出ることは、カフェインの取り過ぎの目安となります。

気持ち悪くなる
胃の不快感や痛み
胸やけ
頭痛
心拍数の増加
手の震え
集中力の低下
不安感が増してソワソワする
イライラする
不眠などの睡眠障害
身体的・精神的に依存してしまう


これらの症状のほとんどが、コーヒーに含まれるカフェインの過剰摂取によって引き起こされるものです。過剰なカフェイン摂取は、中枢神経・血管・循環器などに影響するため、このような症状が起こると言われています。

※リンク先は外部サイトの場合があります

カフェインの感受性は、個人差が大きいです。とはいえ、もちろん上限がないわけではなく1日のカフェイン摂取量は300mg/日(約コーヒーカップ2杯分)に留めるべきとする報告*があるので、この辺を目安にしておくといいでしょう。

コーヒーを飲み過ぎた時は、摂り過ぎたカフェインを中和させるために、水などカフェインが入っていない飲み物で水分補給すると、効率的にカフェインを排出する助けもしてくれます。

*『日常生活の中におけるカフェイン摂取 -作用機序と安全性評価- 』栗原 久 東京福祉大学・大学院紀要 第6巻 第2号 (Bulletin of Tokyo University and Graduate School of Social Welfare) pp109-125 (2016,3))
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