無糖炭酸水、カラダにいい?悪い?消化器内科医に聞いた“本当のところ”

MELOS -メロス-
シュワっとした爽快感がありながら、ノンカロリー・ノンシュガーで“体に良さそう”というイメージがある無糖炭酸水。でも実際のところ、体にどんな影響があるのか、本当に毎日飲んで大丈夫なのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。医療法人社団 筑三会 筑波胃腸病院 理事長の鈴木隆二医師に伺いました。

【MELOS】

無糖炭酸水は体にどんな影響を与えるか。無糖炭酸水を飲むメリット

無糖炭酸水は以下のような体への影響をもたらすと考えられます。

胃腸を刺激する
炭酸ガスにより胃腸を適度に活性化させます。炭酸ガスは胃壁を膨らませることで満腹感を与えるとともに(※1)、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)を促進するため、便秘の解消や食欲の増進に役立つ場合があります。

水分補給にもなる
無糖であるため、水と同様にカロリーゼロで水分補給ができます。

リフレッシュになる
炭酸の飲み心地による爽快感は、多くの人にリフレッシュ効果をもたらすとされています。一部の研究では、炭酸水が交感神経を適度に刺激し、気分の改善や心理的ストレス軽減に寄与する可能性が示されています(※2)。


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無糖炭酸水を飲み過ぎると、どんなデメリットがある?

無糖炭酸水を飲み過ぎると、胃腸への負担が考えられます。炭酸ガスによる胃の膨張(膨満感やゲップ)や、消化不良を引き起こす懸念も。胃炎や胃潰瘍のある人にとっては、炭酸の刺激が胃の不快感や痛みを悪化させる可能性があります。

また、空腹時に炭酸水を飲むと、胃酸の分泌が刺激されて胃が荒れることがあります。特に胃酸過多の人は注意が必要です。

歯への影響は少ない
炭酸水は酸性であり、長期間にわたる頻繁な摂取は歯のエナメル質に微細な影響を与える可能性があります。

ただし、砂糖を含む清涼飲料に比べてそのリスクは低いとされています。歯の健康を保つためには、炭酸水を飲んだ後に水で口をすすぐことが推奨されます。
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