松山英樹は大会の主役 日本開催PGAツアーを盛り上げた賞金王経験者たち
また、成績は満足のいくものではなかったが、松山英樹が常に大会の主役だった。開幕前の9月に自身の名を冠したアマチュア予選会「Hideki Matsuyama Amateur Challenge Presented by LEXUS」を実施するなど大会を牽引した。なお、松山もルーキーイヤーの2013年に日本ツアーの賞金王に輝いている。
主役としての責任と次世代育成への情熱を形にした松山英樹
今回の予選会は、そんな自身の体験を次の世代に引き継ぐための新たな試みだった。「僕自身、主催者推薦から道が開けた。後輩たちにも同じチャンスを与えたいと思い、PGAツアーに相談しました」。この思いが実を結び、企画は実現。松山はすでに今後の展開も視野に入れている。「今年は1日だけの大会でしたが、来年以降は2日間、3日間と拡大していければ」と、開幕前に早くもアマチュア予選会の将来構想を語った。
「来年以降ここに照準を合わせて頑張っていきたいなと思います」と松山。横浜カントリークラブでのリベンジを誓った。
ベイカレントでやってきたことの手応えと自信をつかんだ金谷拓実
9月に日本ツアー「ANAオープンゴルフトーナメント」で優勝。そのときも前週は米国だったが、「試合に対しての準備の仕方だったり、臨み方だったりというのは大事だなと気づきました」と今回も同じハードな状況の中でしっかりと調整。ベイカレントクラシックでは4位タイという好成績を残した。
ボギーなしの9バーディ「62」という会心プレーだった最終日はホールアウト後、「(15番、16番、17番と)3連続でバーディを取れたのも大きかったし、最後のパーパットもすごくいいパットだったと思うし、積み重ねてきた結果が今日は出たと思います」と、成長の手応えをはっきりと口にした。
4位タイに入りポイントを稼ぎ、フェデックスカップポイントランキングは135位から113位に浮上。シード圏内100位以内も十分に狙える位置まで順位を上げた。「次に向けてしっかりいい準備をして、まだ試合も続くのでいいプレーができるように頑張ります」と残り4試合でのPGAツアーのシード獲得を狙う。