【わかりやすく解説】アイアンの進化はここまで来た!ロフトのストロング化で広がる「番手別設計」という新発想
ロフト角の変化によって生まれた弾道の差をどう補うのか。ゴルフライターの鶴原弘高さんが、今のアイアン選びに欠かせない「番手別設計」について解説します。
ロフトのストロング化で変わったアイアンの性格
もともとアイアンは番手ごとにロフト角とクラブ長を変えて、打ち出し角と飛距離の“階段”をつくるクラブです。ところがストロング化でその階段が急になり、従来の感覚のまま自然に高さと距離を打ち分けるのが難しくなってきたと感じています。
番手別設計とは? 番手ごとの“役割”をクラブが担う
ロングは上がりにくいので重心を深くして打ち出しを高くする、ミドルは飛距離と高さのバランスを取る、ショートはあえて弾道を抑えて狙いやすいライナーを出す、こうして番手の“役割”を設計段階で明確にしておくわけです。
要するに、私はいつも通りのスイングをするだけで、番手ごとに必要な球筋や高さをクラブが引き出してくれる、という発想です。
メーカーごとに異なるアプローチ
同じシリーズ名でも番手によって性格が少しずつ違うのが“当たり前”になりました。
試打は「7番だけ」で判断しない
実際、ロングは上がりやすくてやさしいのに、ショートでは思った以上にスピンが効いて低めに狙える、といった“良い差”が出るモデルもあります。
可能ならメーカーの試打会やフィッティング施設で、ロング・ミドル・ショートから最低でも2〜3本は打ち比べてみてください。そこで自分のヘッドスピードや入射角との相性がはっきり見えてきます。
スイングを変えずに理想の弾道を
ロフトが立っても構造で高さを補い、ショートは抑えた弾道でピンを狙いやすくしてくれる。ロフトのストロング化とボールの進化が進む現在、そのバランスを取るために番手別設計は欠かせない要素だと考えています。
“飛んで、止まって、狙える”。そんな理想のアイアンショットを、まずは複数番手の試打から確かめてみてください。
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