J1番記者通信簿 担当クラブを各節評価

【J1第33節 番記者通信簿】想いを体現した東京Vが最高評価 湘南はなお暗闇の中

サッカー新聞 エルゴラッソ

【画像提供:エル・ゴラッソ】

 サッカー専門新聞『エル・ゴラッソ』の番記者が担当クラブの直近試合の出来を通信簿形式で振り返る本企画。J1第33節では、残留争いの渦中にいる東京Vと湘南が直接対決に臨み、試合結果と本企画の評価で明暗を分けた。アウェイで湘南を下した東京Vは最高評価を獲得。一方、敗れた湘南は連続未勝利試合数が『17』に伸び、依然としてトンネルから抜け出せていない。

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 なお、通信簿は6つの評価項目と番記者の短評および総評で構成。6つの評価項目の合計点に応じて上図の総合評価をつけている。評価項目の概要、採点基準、総合評価基準は以下のとおり。

【評価項目】
①ゲーム支配
②個人パワー
③スタイル発揮
④球際
⑤リレーション(選手のつながり)
⑥興奮度

【採点基準】
9~10点:すごく良い
7~8点:良い
5~6点:及第点
3~4点:ややもの足りない
0~2点:次節に期待
※採点は1点刻みで評価

【総合評価基準】
S:49~60点
A+:43~48点
A-:37~42点
B+:31~36点
B-:25~30点
C:13~24点
D:0~12点

 それでは、各クラブの通信簿を見ていこう。

Sランク 東京V(総合評価点:52)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】いかにこの試合が重要だったかは、バスの出迎え、そして平日開催にもかかわらずアウェイ側をいっぱいに埋めたサポーターたちを見れば一目瞭然だ。その想いに応えるように森田晃樹や松橋優安らが気持ちを込めて奮闘。不格好かもしれないが、気持ちをピッチで体現して勝点3を獲得した。これだけでもいまの東京Vでは十分に評価できるポイントだ。

A+ランク G大阪(総合評価点:46)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:下薗 昌記】
【総評】高温多湿のタイでの公式戦を経て中2日で臨んだ中、日程を言い訳にせず、ダニエル・ポヤトス監督が採用した3バックが見事に機能。まずは失点しない姿勢で挑みながら、“飛び道具”の山下諒也が相手に脅威を与え、いくつか決定機も作った。終盤に運動量が落ちたのはやむを得ないとして、ピンチが訪れた中でもGK一森純がチームを救った。連勝は止まったものの、指揮官と選手が称賛されるべき勝点1の獲得となった。

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A+ランク 柏(総合評価点:45)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:藤井 圭】
【総評】優勝のためには勝点3が必須のゲームだったが、横浜FMに圧力を掛けられて序盤は劣勢の時間帯が続いた。それでも焦れずに守り抜き、セットプレーから見事なゴールを奪取。試合をコントロールしながら若手選手もうまく起用しつつ、喉から手が出るほど欲しかった白星を5試合ぶりに手にした。

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A+ランク 広島(総合評価点:45)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:寺田 弘幸】
【総評】1点を追う試合終盤は相手に強い圧力を掛けてセットプレーを多く獲得。菅大輝が質の高いキックを入れて88分に同点に追いつくと、スタジアムの熱量も高まった後半アディショナルタイムにCKからPKを獲得。これを決め切り、逆転勝ちを収めた。自分たちのサッカーをやり抜き、スタジアム一体で大きな勝利をつかんだ。

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A-ランク 福岡(総合評価点:42)

【画像提供:エル・ゴラッソ】

【担当記者:島田 徹】
【総評】横浜FCの攻撃の特徴であるロングボールとセットプレーへの対応が抜群でゲームの主導権を握ると、入念に準備してきたセットプレーから湯澤聖人の今季初ゴールで先制。その後も堅い守備と追加点を狙う積極的な攻撃という2つの姿勢を貫き、8試合ぶりに勝利。連敗を『5』で止めた。

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