山本由伸の快投でドジャースは地区シリーズへ進出! 課題の「魔の八回」は佐々木朗希で克服できるか?
「1点も与えたくない」吠えた山本由伸
8対4とスコアだけをみれば快勝。ところが3対2と1点リードの六回表、ドジャースは先発の山本由伸が、不運もあって無死満塁のピンチを迎えた。
あのとき、同点は仕方がない――誰もがそう覚悟したが、山本本人は違った。
「ヒットも許したくなかった」
絶対に得点を与えない。ギアを上げた。
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「レギュラーシーズンなら、併殺を狙ったかもしれない」とベッツ。「でも、咄嗟の反応でホームに投げていた」。
結果的にそれが好判断。併殺を狙っていたら同点だったが、1点も与えたくない山本は、「あそこでまず一つ取れたのが、大きかった」と振り返っている。
続く打者は、1カ月前にデビューしたばかりのスーパールーキー、サル・スチュワート。初回はタイムリーを許したが、低めの球で追い込むと、最後はボールになるカーブを振らせて、三振に仕留めた。
このとき、山本の背中を見ていたベッツは、「もう、大丈夫」と思ったそう。
「みんなもそう思ったと思う。これで、このピンチを切り抜けられると」
続く打席に入ったのは、2年連続でオールスターに選ばれたエリー・デラクルス。後半は不振に陥り、打順も7番まで下がった。むしろ、だからこそあそこで彼にヒットが出ればレッズ打線が活気づき、流れが変わるかもしれなかった。山本の降板に繋がったかもしれない。
ただ、山本は冷静だった。
1打席目もカーブで三振に仕留めたが、この打席でもカーブはファールにするのが精一杯。「その反応から(カーブが)有効」と判断。
1-2と追い込み、最後もカーブを投げ込むと、それは内角のボール球だったものの、デラクルスの止めたバットのヘッドが返った。
山本はその瞬間、マウンド上で大きく吠えている。
これで逆に流れを引き戻したドジャースはその裏、大谷、ベッツの連続タイムリーなどで4点を追加し、その時点でほぼ試合を決めた。打つべく人が打てば、こういう展開となる――レッズとは対照的だった。