アメリカ選抜とヨーロッパ選抜が激突 ライダーカップの魅力を徹底解説
国、地域の誇りをかけた戦いに観客も熱狂!
また、米国チームのキャプテンであるキーガン・ブラッドリーは「ライダーカップは単なるゴルフの祭典ではありません。誇りと伝統が重んじられる大会です。互いを信じ、互いのために戦い、そしてこの大会が誰よりも大きな意味を持つことを理解しているチームメイトと肩を並べて戦う大会です」と語っている。
なお、通常のトーナメントではプレーに同行するのはキャディだけだが、ライダーカップではチームのキャプテンや副キャプテンも同行。さらには選手の妻やパートナーもロープ内の選手の近くで応援。まさに選手の家族や仲間も含めた総力戦なのだ。さらにファンも、国や地域を象徴する衣装を着ている方が少なくないのがライダーカップの特徴だ。
入場チケットが21万円まで高騰したという報道も
開催地元の地域にとってもライダーカップ開催はビッグニュースだ。ニューヨークでは毎日ライダーカップの様子を報道していた。また、ゴルフ場から離れたマンハッタンの中心地であるロックフェラーセンターではライブビューイングを実施。ゴルフ場だけでなくニューヨークの街をあげてライダーカップを盛り上げている。
さらに今回のライダーカップでは、ニューヨークのマンハッタンで最も予約が取れないと言われる高級レストランであるラオズ(Rao's)が出店。毎晩の試合終了後、限られた人数のゲストが、象徴的な装飾から特別料理までラオズ(Rao's)イーストハーレム店のあらゆる細部を再現した招待客限定のディナーを楽しめる。筆者も食べてみたいと思ったが、なんと「1人2,700ドル(約40万5千円)ほどの料金を前払いする必要がある」と言われ、もちろん諦めた。
ライダーカップは全てが普通のゴルフトーナメントとは違う“特別”である。しかし、選手が無報酬で誇りのために戦う一方で、VIPの観客向けには超高額のグルメ体験が用意されているという、このギャップもまた“特別”と言えるのかもしれない。