「明治大に来てほしくて…」坂本誠志郎と柳裕也を連れて行って"猛アタック" 明治大・善波達也元監督が明かす秘話
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正真正銘の実力がある選手に成長してプロへ
渡辺監督に「佳明選手をうちに……」と伝えると、だいぶ驚かれて「ありがたい話ですが、力がないので……」と。隣にいた小倉清一郎コーチも「善波さん、佳明じゃ明治で選手になれないよ。サードコーチャーだったらいい仕事するかな」って。でも、「いいものを持っているし、これから成長できる選手だと思います」と伝えたところ、本人やご家族と相談の末、明治大に来てくれることになりました。
高校3年夏、うちの練習会に来たときに遠投105メートルも放って、これはサードやショートもできそうだなと。渡辺監督に「肘の状態が良かったら、反対側(サードやショート)の練習もしておいてください」と伝えると、入寮までの5カ月間、しっかり練習してきてくれて、最初の沼津キャンプでサードの練習から入れました。
1年春からベンチに入り、少しずつ試合経験を積み2年春にはサードのレギュラーに。秋にはサードでベストナインを取ってしまいました(笑)。3年春には大学日本代表にも選ばれ、そこで一緒だった楠本泰史(阪神)のアドバイスでコツをつかみ、もっと打つようになり、秋にサードで二度目のベストナイン。プロも視野に入れてショートをやらせてみたら、4年春にはショートでベストナイン。秋には打率.420で首位打者を獲得。4年間で本当によく成長しましたね。
佳明は、大人との接し方がうまくて、空気も読めて、決して周りの人を嫌な気持ちにさせない力を持っています。小さい頃から、横浜高のグラウンドに行ってお兄ちゃんたちを相手にしてきたからなのか、大人の中で育ってきたからなのか……。まだまだ現役で長くやってほしいですし、やれる選手だと思いますが、現役を終えた後も、きっといい仕事ができると思います。
明治大に来てほしくて大分に6度通い…
二度、三度、四度と通ってもなかなかいい返事はもらえなくて、U-18日本代表から戻ってきた後、当時のうちのキャプテンの坂本誠志郎(阪神)と、3年生だった柳裕也(中日)に、「ちょっと一緒に来てくれない? 『明治大の4年間ってこんな感じだよ』っていうのを伝えてあげてほしいんだ」と話して、一緒に大分まで行ってもらったんです。それが、私が行った6回目、忘れもしない9月8日です。
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