初の五輪出場狙う日本代表はどのペアに? カーリング混合複代表決定戦は三つ巴の争い
来年2月に行われるミラノ・コルティナダンペッツォ五輪の日本代表候補チームを決めるこの大会、五輪から逆算して直近2度の日本選手権の優勝ペア、そして世界ランキング最上位チームの三つ巴で争われる。以下の3ペアだ。
▪︎小穴・青木/世界ランク最上位
小穴桃里(小穴鋳造所)
青木豪(新東工業)
▪︎松村・谷田/2025年日本選手権優勝
松村千秋(中部電力)
谷田康真(北海道クボタ)
▪︎SC軽井沢クラブ/2024年日本選手権優勝
上野美優(シチズン時計マニュファクチャリング)
山口剛史(スポーツコミュニティ軽井沢クラブ)
2025年に入ってからもっとも多くの場所で実戦を重ねてきたのが世界ランキング最上位の小穴・青木だろう。
1月にはカナダ・フレデリクトンで世界ツアーの上位大会であるスーパシリーズに出場。2月には冬季アジア大会(中国・ハルビン)で金メダルを獲得して昨季を終えると、オフを挟んで国内各所で合宿を張りながら、9月上旬には中国・北京での大会に招待され中韓のトップチームらと戦い、帰国後は札幌でチーム苫米地(苫米地美智子、苫米地賢司)や石垣・両角(石垣真央、両角公佑)と最終調整。とにかく戦い続けて試合勘を高めてきた。
「準備してきたものしっかり発揮するだけ」(小穴)
「ここまでしっかりやってきたことに自信を持って1投1投、そして1試合1試合、楽しく過ごせたらなと思います」(青木)
昨年12月に日本選手権を制した松村・谷田は、今年4月下旬からカナダ・フレデリクトンで行われた世界選手権で予選を5勝4敗で勝ち越したがクオリファイ(プレーオフ進出)は叶わず。松村は「1投目のシンプルなところ」とガードの後ろに石を積むカムアラウンドを課題として挙げた。それら含め谷田も世界と戦うために「超えないといけない壁が1段階2段階残っている」としながらも「2月のオリンピックという舞台になったとしても通用する手応えは得ている」と世界での戦いを見据えた。
今季は五輪を見据えた身体作りからはじめ、軽井沢や北見、稚内でも合宿を張り、直前には両角友佑コーチと昨季で現役を退いた松村雄太氏とのペアと実戦形式の最終調整を北見で済ませてから稚内入り。「かなり(松村・谷田は)強かったですよ」と両角コーチもチームの仕上がりに手応えを感じていた。
「(2週前に稚内で行われた)4人制日本代表決定戦、同時に行われていた世界陸上を見て非常にモチベーションを高くここに来られております。世界陸上に負けないぐらい熱い試合ができるように頑張りたい」(谷田)
SC軽井沢クラブは、ミックスダブルス専門で活動している上記2ペアとは試合数という意味ではどうしても少ない。上野も山口も4人制も兼任しているため、夏場は北海道ツアーなどで4人制を優先させた形だ。
それでも、今月上旬に行われた4人制の日本代表決定戦を、上野は7試合、山口は4試合、稚内のアイスとストーンで経験できたのは他の2チームにはないアドバンテージだ。
「緊迫した舞台で自分がどう戦えるかだったりだとか、どういうパフォーマンスができるのかっていうのを知ることができたのは、すごく大きなこと」と上野。ただ、山口は「アドバンテージがあるっていうよりは、ダブルスとしてはまだまだ初心者のチームなので(他の)2ペアからたくさん学んでいきたい」と慎重にコメントした。
勝者は日本代表チームとして12月にカナダ・ケロウナで行われる五輪最終予選に挑む。
ミックスダブルスは2018年の平昌五輪から正式採用された競技だが、日本はまだ出場したことがない。山口は言う。
「なんとしても日本のチームがオリンピックに出て勝ち進んでこの種目っていうのはすごい楽しい見てても面白い種目だと思うので、たくさんの方に知ってもらいたい」
実力伯仲の3チームだが、同時に間違いなく日本でもっとも強い3チームでもある。どこが勝っても12月のケロウナ、そして2月のコルティナのハイパフォーマンスにつながる好ゲームを期待したい。
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