未来の横綱・大関候補はどの力士だ!? デビュー前から関係者を唸らせている超逸材も
初優勝を覚醒のきっかけにしたい琴勝峰、大物感を漂わす王鵬
「幕内で優勝したいという挑戦は始まったばかりなんで。1回目にしたらよかったかなと思う」と先場所の経験は将来に大いに生きるはず。立ち合いで鋭く踏み込み、もろ差しになって一気に走る速攻相撲を身上とする。
若手から中堅になりつつある王鵬、琴勝峰は、これからが脂の乗り切る時期。入門時から大器として注目を浴びていた琴勝峰は、期待されながらなかなか殻を破ることができず、ケガもあって十両に低迷する時期もあったが、先場所は堂々の初優勝を成し遂げ、覚醒のきっかけとしたいところ。
琴勝峰とは同じ埼玉栄高出身で同学年だった王鵬も、じわじわと地力をつけてきた。大きな体を活かした左からのおっつけが武器で、今年初場所は12勝を挙げて優勝決定戦にも進出。相手が誰であろうと、どんな大舞台でも雰囲気に飲まれることのない泰然自若とした佇まいは、祖父である昭和の大横綱大鵬の血を受け継いでいるからなのか、すでに大物感を身に纏っている。
“史上最強の新弟子”と言われる逸材の実力はすでに三役クラスか
173センチと上背はないが、相手の懐に入って一気に押し込む速攻相撲を主体に引きやいなしにも俊敏に対応でき、身体能力の高さもうかがえる。小兵のわりには大胸筋が広く発達し、スピードに加え、見た目以上にパワーもありそうだ。
関係者の間で“史上最強の新弟子”と言われているモンゴル出身のバトツェツェゲ・オチルサイハンが、秋場所前の新弟子検査をパスし、いよいよ九州場所で前相撲を取る。
相撲留学先の神奈川・新名学園旭丘高を卒業後、令和3年に伊勢ヶ濱部屋に入門するも外国出身力士は1部屋1人の規定により、同部屋の横綱照ノ富士が引退するまでは研修生扱いで稽古に励んでいた。所属する関取衆とはすでに互角以上に渡り合い、実力は三役クラスと言っても過言ではない。順当にいけば1年後には関取、2年以内には大関を狙える地位で土俵を席巻しているかもしれない。
(企画・編集/YOJI-GEN)