井上陣営が「怖いほど練習を…」と認めるアフマダリエフは余裕の減量パス 王者は「いつもと違う井上尚弥を」と高揚感隠さず

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フェイスオフで接近する井上尚弥(左)とアフマダリエフ 【©Lemino/SECOND CARRER/NAOKI FUKUDA】

 9月14日、名古屋市IGアリーナ。日本ボクシング史にまた新たなページが刻まれる瞬間がやってくる。WBC、WBA、IBF、WBOの4団体統一王者・井上尚弥が、防衛戦の相手に迎えるのはウズベキスタンのムロジョン・アフマダリエフ。アマチュアで世界の頂点を経験し、プロ転向後も高い勝率を誇るサウスポーだ。2年間にわたり井上戦を待ち望み、「歴史を作るために日本に来た」と語ってきた挑戦者は、試合前日も「日本のサポーターは温かい。ボクシングファン全体が素晴らしい」と感謝を口にした。

 12日に行われた記者会見では、井上陣営の大橋秀行会長が「アフマダリエフは怖いほど練習を積んでいる」とその執念を認めつつも、「井上も怪我と隣り合わせの厳しい練習を勝ち抜き、最高の状態で臨む」と太鼓判を押した。トップランク社のボブ・アラムCEOも「この名古屋の新しいアリーナで歴史的な一戦が行われる」と興奮を隠さず。両雄がリングに立つ瞬間を前に、期待と緊張が頂点へと近づいている。

減量も万全、礼節と誇りを示す挑戦者

12日の記者会見では井上陣営にウズベキスタンの民族衣装をプレゼントしたアフマダリエフ(右) 【©Lemino/SECOND CARRER/NAOKI FUKUDA】

 アフマダリエフは前日計量でリミットを340グラム下回ったが、無理な減量は一切していないと強調。「朝食を食べ、水も飲んでこの体重。水抜きもしていない」と余裕を示し、自然体で試合に臨めることを証明した。さらに、井上陣営に民族衣装を贈呈するという心温まる行動も話題を呼んだ。「尊敬する相手に敬意を込めて贈るのが私たちの国の伝統」と語り、相手陣営全員に向けてリスペクトを示した姿は、単なる挑戦者を超えた存在感を放っている。

 また、フェイスオフで距離を詰めた理由について「私の感覚ではあれが普通。互いの気持ちを見せ合う場だ」と語り、筋肉を誇示するポーズについても「仕上がりの良さとメンタルを見せたかった」と説明。自信と覚悟を包み隠さずアピールするその姿は、井上の連勝街道に待ったをかけるべく、準備万端であることを印象づけた。

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