山口茜の静かなる戴冠 3度目世界一で示した“生き様”
今季決勝に進めていなかった要因は、無意識の制限
「その(全英オープンでの)動き方に慣れてしまったというか、前までは、そこでもう一歩、出力が出て、もうちょっと良い体勢とか、高い打点とかにできていた。しっかり動いているつもりだけど、相手選手にスピードとかで上回られて、ずっと後手に回っているなという感覚がある。でも、自分の中ではしっかり動いているつもりなので、なんでだろうなというところはあった」
ベースのスピード強化に効果、世界を圧倒
今大会では、しっかりと効果が出た。準々決勝は、2連敗を喫していた第4シードの韓悦(ハン・ユエ=中国)にストレートで勝利。準決勝では、勢いのある若手プトゥリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)の粘りを受けたが、第3ゲームで21-6と圧倒した。今季初の決勝は、相手の陳雨菲(チェン・ユーフェイ=中国)が準決勝で右足を負傷したため本来の動きには程遠かったという事情はあったが、丁寧なラリーからスピードを上げて相手を凌駕。2-0の完勝で世界の頂点に立った。山口は「スピードが、意図せずにベースとして平均的に出せている状態が今回。そこを考える分が省けて、より戦術だったり(相手を見て)前にいるから後ろに打とうみたいなことを実現できる余裕が生まれたのかなと思います」と手ごたえを語った。