749日ぶり勝利の投手・大谷翔平が語った残す課題とは? 自らのボブルヘッドデーで逆転の口火を切るなど投打で躍動
リハビリはいよいよ最終段階へ
「ムーブメントは悪くなかったかなとは思いますけど、やっぱりスポット自体が、全部の球種に言えることですけど、特にスプリットに関してはまだ、よくはないのかなと思う。(今後の課題としては)投げるスポット、コマンドのところが一番かな」
スプリットを11球投げたが、相手が振ってくれたのは2球しかなかった。空振りは1球だけ。ストライクゾーンからボールになるような――そんな軌道の球は、少なかった。
ただ、カーブとスプリットを投げたことは、リハビリが最終段階に差し掛かっていることを意味するという。
「リハビリの段階として、まず第一は真っ直ぐ。ファーストボールをいい球速で投げ切るっていうのが一番。カーブとスプリットは最後の段階。これがしっかり投げきれれば、自分の中で、フルでいけるという自信を持てる」
五回を投げきれたが、100%の自信を得られたかといえば、それはもう少し先になりそう。ただ、その先も見えてきたその手応えは、言葉の端々、表情に滲んでいた。
さて八回、大谷の大きな打球が、レフトポール際に上がった。
入るのか?
ファンの視線が、白球を追う。フェンスを越えれば、ダメ押し。今季初勝利を自らの一打で、確実にするところだった。打球初速103.4マイル。打球角度41度。飛距離は354フィート。メジャーの30球場では、12球場でスタンドインという飛距離でもあったが、わずかに届かなかった。
これが、今季の飛ばないボールの影響なのか? ――とも思ったが、大谷に聞くと、「あれは、スライスですね」と少し悔しそうに、頬を緩めただけだった。
(企画構成:スリーライト)