シダマツ、悲願のメダルで有終の美を 最後の世界選手権で鬼門となるのは?
強化合宿2日目の8月16日には、練習が報道陣に公開され、2人は練習後に取材に応じた。松山は「絶対に優勝したいという気持ちは強いですけど、優勝がすごく遠いのも分かっていますし(結果を意識し過ぎて)自分たちのプレーを出せないと悔いが残る。まずは、自分たちらしさをしっかり出せればと思います」と、ペアとしての特長を発揮することを優先する姿勢を示した。志田は「(ペア解消発表後の大会で)あらためて、たくさんの方に応援していただいていると感じた中で、負けるとその分悔しさもあった。世界選手権では、たくさん、シダマツの試合を見ていただけたらいいなと思いますし、最後になりますけど、シダマツのダブルスって楽しかったなと思っていただけるようなプレーができたらいい」と最後までペアとしての輝きを放ち続ける意気込みを示した。
異なる悔しさの過去3大会、いずれも準々決勝で敗退
2度目は、東京開催の2022年。スーパー1000の全英オープン、インドネシアオープンを優勝し、世界トップクラスの仲間入りを果たした2人は、強力な選手層を誇る日本の新たなエース候補として存在感を示し始めていた。自国で大きな期待も集まる状況で、五輪を想定して挑んだが、世界ランク4位の金昭映/孔熙容(キム・ソヨン/コン・ヒヨン=韓国)に完敗。落ち着かない様子のまま、力を出し切れずに敗れたのが印象的で、プレッシャーとの向き合い方を課題として突き付けられた大会だった。
2年前にコペンハーゲンで開催された2023年大会では、パリ五輪で金メダルを獲得するチェン/ジァ(中国)を相手に健闘したが、1-2で敗れた。確実に力をつけ、しかも実力を発揮できたのにメダルには届かないという難しさを味わった。勢いだけではダメ、プレッシャーに負けるようでもダメ。力を発揮しても相手を越えなければダメ。振り返ってみれば、シダマツに多くの学びを与え、このペアを強くしてきた大会とも言える。