週刊MLBレポート2025(毎週木曜日更新)

ドジャースに導入されている話題の最新ベッドを体験! リカバリーへの意識の高まりを象徴する驚くべき効果とは?

丹羽政善

米プロスポーツ界を席巻…続々と導入へ

アモータル共同創設者の1人、ロブ・インシンガーさん(左)が最新ベッドの効果について詳しく教えてくれた 【撮影:丹羽政善】

 さて、効果に関してはやや専門的な話になってしまったが、PEMFセラピー、レッドライトセラピーなどすでにプロスポーツの世界において浸透しているセラピーもあり、ヤンキースもレッドライトセラピーを活用している。ただ、「すべてのセラピーを別々に行うとしたら、2時間半はかかる」とインシンガーさん。「アモータル・チャンバーではそれらのメニューを同時に、最短25分で行うことができる」。

 それこそ、彼らの“ウリ”でもある。

「アスリートは時間がない。練習、試合に追われ、重要であることは理解しているものの、リカバリーが疎かになりがち。効率的にそうしたメニューを消化できる点が、選手の需要につながっていると思う」

 メジャーリーグでは、ドジャースがアモータルと契約したあと、ジャイアンツ、エンゼルス、ダイヤモンドバックスが続いた。NFL(全米フットボールリーグ)では、ブロンコス、レイブンズで利用されており、ラムズのQBマシュー・スタッフォードは個人での購入を考えているそう。

「タモリステーション」では、フレディ・フリーマンも個人で購入したことを紹介し、本人にも話を聞いたが、エンゼルスのマイク・トラウトも自宅に設置。さらに、アモータルに出資もしている。彼は今季、5月に1カ月ほど欠場したが、このままいけば120試合以上は出場の見込み。そうなると、2019年に134試合に出場して以来最多となる。

 いかに、パフォーマンスを発揮するのか。どうしたら故障を防ぐことができるのか。このところ、動作解析などを行い、体をどう使ったら効果的なのか――という視点でその答えを導く試みが盛んだが、アモータル・チャンバーの登場などは、ハード面において、リカバリーへの意識の高まりを象徴する事例といえそうだ。

 ちなみにまだ、NBA(全米バスケットボール協会)の顧客は、チーム、個人ともゼロ。

「彼らは、背が高すぎて」とインシンガーさんは苦笑。「今のベッドでは2メートルちょっとが限界。彼ら用に大きなサイズのベッドを作る必要がある」。

 試した選手もいるようだが、「足が出てしまった」そうだ。

(企画構成:スリーライト)

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著者プロフィール

1967年、愛知県生まれ。立教大学経済学部卒業。出版社に勤務の後、95年秋に渡米。インディアナ州立大学スポーツマネージメント学部卒業。シアトルに居を構え、MLB、NBAなど現地のスポーツを精力的に取材し、コラムや記事の配信を行う。3月24日、日本経済新聞出版社より、「イチロー・フィールド」(野球を超えた人生哲学)を上梓する。

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