河村、比江島、渡邊が不在のアジアカップ ホーバスジャパンの命運を握る5人の若手キーマン
ジャン・ローレンス・ハーパージュニア(PG/22歳/サンロッカーズ渋谷)
今大会では富樫勇樹(千葉ジェッツ)、テーブス海(アルバルク東京)に次ぐ3番手PGという位置付けになりそうだが、ディフェンス力はその2人に対して勝るとも劣らない。チームが劣勢の場面、ディフェンスから流れを変えたいときにこそ、その真価が発揮されるだろう。
鼻っ柱の強さも魅力だ。2024年12月に行われたインカレ決勝、当時東海大でプレーしていたハーパージュニアは、劣勢の場面でコートサイドにいた観客に向かって、「ここで終わったら面白くないっしょ」と煽りながら自らを鼓舞。試合には敗れたものの、最後まであきらめることなく戦い続けた。タフなディフェンスと負けん気の強さで、チームの流れを変える役割を担えるか。
金近廉(SF/22歳/千葉ジェッツ)
その後のワールドカップ本番、昨年のパリ五輪ではロスター入りを逃したものの、常に代表候補には名を連ねてきた。そして今年7月、日本と韓国で行われた強化試合はすべて先発出場。国際大会の経験が豊富な馬場雄大(所属先未定)の合流でセカンドユニットに回る可能性はあるものの、臆することなく3ポイントを放ち続けるメンタリティはホーバスHCも高く評価している。
デンマーク戦後、吉井裕鷹(三遠ネオフェニックス)は発破をかける意味で、「気持ちがまだまだ浮ついている」と若手に苦言を呈したが、金近自身も経験不足ゆえのミスについて、「若いからでは片づけられない問題」と反省。日本を代表する選手としての強い責任感が垣間見られた。何でもこなせる器用さに加え、泥臭い仕事もいとわない献身性も備えている。アジアの列強に対峙する中で、オールラウンドな力がさらに磨かれるかもしれない。
富永啓生(SG/24歳/レバンガ北海道)
今大会においては、とりわけオフェンス面での貢献が不可欠だ。昨年のパリ五輪では、八村塁(ロサンゼルス・レイカーズ)がいたことで得点以外の働きを求められ、ディフェンスが決して得意ではない富永の出場時間は削られた。しかし今回の代表チームでは、八村、河村、比江島慎(宇都宮ブレックス)、渡邊雄太(千葉ジェッツ)と、2桁得点が期待できる選手が揃って欠場。アメリカ帰りの生粋の点取り屋が、持ち味を存分に発揮するチャンスはあるだろう。
パリ五輪ではロスター12人の中で最も少ない平均2分38秒しかプレーできなかった。その雪辱を果たし、エースとしての役割を担えるか。レバンガ北海道でのBリーグ初参戦、そしてその先に見据えるNBA入りに向けて、今大会は重要なアピールの場となる。
(企画・編集/YOJI-GEN)