丸山茂樹が全英を制したシェフラーを「タイガー級」と称賛 松山英樹は「いつものメンバー」にしっかりと入っている

塩畑大輔

らしくないミスが多かったマキロイ

思うようなゴルフができず険しい表情のマキロイ 【Photo by Charlie Crowhurst/R&A/R&A via Getty Images】

――一方、地元・北アイルランド出身のロリー・マキロイは、シェフラーに7打及ばない通算10アンダー7位に終わった。痛かったのは10番パー4のダブルボギー。その直前、9番パー4で約360ヤードのビッグドライブでチャンスをつくりながら、70ヤードを寄せきれずパーに終わった喪失感とあいまって、後半に加速することができなかった。

丸山 マキロイは言うまでもなくすごいんですけど、タイガーとかスコッティ・シェフラーと違うところは、もったいないミスが非常に多い。例えば、今回グランドスラムを達成したマスターズでも、最後の18番ホールのセカンドショットをバンカーに入れて、プレーオフにしてしまったり。

 それがマスターズのようなストーリー、ドラマを生むところがあったり、人間味としてファンに愛されたりするところもあるとは思うんですが、ああいうのはタイガーにはほとんどなかった。スコッティ・シェフラーにもそれがないですよね。

 他に何か劣るものがあるのかと言えば、そんなにないわけですよね。とにかく、あそこまでのレベルの選手にも関わらず、アイアンでのポカが目立つなと感じます。9番のようにあそこまでディスタンスコントロールをミスしたり、10番でフライヤーしてあんなにオーバーしたり。

 ほかにも100ヤードぐらいから引っ掛けてバンカーに入れたり、というのもありました。本当に素晴らしい選手、歴史に残る選手なのに、あまりにももったいないミスが多いかなと思いますね。

初日で出遅れたがしっかりと立て直して16位に入った松山英樹 【写真は共同】

――これで今季海外メジャー4戦がすべて終わった。世界のゴルフのトレンドを示す側面もある世界最高峰の戦いを、どうみたのか。

丸山 今年はやっぱり、マキロイのグランドスラム達成のシーンが、ものすごく印象的でした。一方で、シェフラーの優勝に関しては、もう「来るだろうな」と。8割方そうなるだろうなという感じがありました。だからマキロイの優勝に比べて、そこまで印象的ではないのかもしれません。

 そういうあたりを振り返っても、シェフラーの強さというのは本当に際立ったものだとあらためて感じます。あとは僕がずっと言っているように、今の海外メジャーではダークホースは全然出てこないですね。全米オープンを勝ったJ.J.スポーンは、ややダークホース気味だったかなと思いますけど、あとはもう本当に、いつものメンバーが必ず上位に来る。

 その意味では、英樹もその「いつものメンバー」にしっかりと加われていると思います。今回も初日の前半がフェアウェーヒット0回と、ショットが乱れていましたが、粘り強く立て直して今季メジャー最高の16位に入った。これはもう、さすがだなと。今後も彼のプレーにぜひ期待していただきたいと思います。

2/2ページ

著者プロフィール

1977年4月2日茨城県笠間市生まれ。2002年に新卒で日刊スポーツ新聞社に入社。サッカーの浦和レッズや日本代表、男子ゴルフ、埼玉西武ライオンズなどの担当記者を務める。2017年にLINE NEWSに移籍し、トップページの編成やオリジナルコンテンツ企画を担当。note、グノシーをへて、2024年7月からU-NEXTに所属。

新着記事

編集部ピックアップ

コラムランキング

おすすめ記事(Doスポーツ)

記事一覧

新着公式情報

公式情報一覧

日本オリンピック委員会公式サイト

JOC公式アカウント