丸山茂樹が全英を制したシェフラーを「タイガー級」と称賛 松山英樹は「いつものメンバー」にしっかりと入っている
シェフラーの強さは全盛期のタイガーに匹敵する
丸山茂樹(以下、丸山) 別格ですよね。強さがもう。スタイルは全然違いますけど、自分がPGAにいた時のタイガー・ウッズと同じような強さを見ている気がします。最終日の後半は、1打ごとに優勝に着実に近づいていくという印象で、毎ホール、毎ショットごとに「おめでとう」と言いたくなるほどでした。
――タイガー・ウッズ全盛期と同じ、あるいはそれ以上に世界の男子ゴルフの選手層は厚くなっている。技術やフィジカルだけで言えば、決してシェフラー1強というわけでもないように見える。その中でなぜ、ここまでの強さを見せつけているのか。
丸山 技術的な再現性の高さ、状況判断の正確さ、冷静さと、あらゆる面でレベルが高い。ものすごく高い次元でバランスが取れています。中でも一番は、メンタルの強さかなと。最終日は大差がつきましたが、実は紙一重のところがまったくないわけじゃなかった。
8番パー4でティーショットを右のバンカーに入れてしまい、第2打で出せずにダブルボギーをたたいた。直後の9番パー4でバーディーを取り返して、すぐに立て直したのが素晴らしかったというのもありますが、ダボ直前の2ホールのパーセーブが大きかった。
――序盤の5番までに3つバーディーを重ねた直後の6番パー3。早くも独走態勢と見られた中で、ひとつくらいボギーを打っても大勢に影響がなさそうな場面。だがシェフラーは5.5メートルのパーパットをねじ込むと、この日一番のガッツポーズを繰り出した。
丸山 次の7番パー5でも5メートルの長いパーパットを決めていた。あの2つがいずれもボギーで、8番のダブルボギーに繋がっていたら、さすがにあたふたした可能性があると思うんですよね。なんてことのないような局面でも気持ちが緩まないし、ダボをたたいてもすぐに立て直してくる。
メンタルが安定していて、強靭でもある。そうしたあたりが、勝つべくして勝てる強さなのかなという感じはします。個人的には、今のシェフラーのプレーは、タイガーにこそ解説してみてほしいなと思ったりもします。