丸山茂樹が全英を制したシェフラーを「タイガー級」と称賛 松山英樹は「いつものメンバー」にしっかりと入っている

塩畑大輔

世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが全英オープン初優勝。グランドスラムに王手をかけた 【Photo by Oisin Keniry/R&A/R&A via Getty Images】

 『全英オープン』は世界ランキング1位のスコッティ・シェフラーが2位以下に4打差をつけ圧勝。大会初優勝を飾り、キャリアグランドスラム達成まで全米オープンのみとなった。多くのライバルがひしめく中で、なぜシェフラーがここまで強いのか? 最終日に66をマークし16位タイでフィニッシュした松山英樹、地元出身で期待されたものの7位に終わったロリー・マキロイを中心に、丸山茂樹プロに大会を総括してもらった。

シェフラーの強さは全盛期のタイガーに匹敵する

7番の長いパーパットを決めガッツポーズするシェフラー 【Photo by Stuart Franklin/R&A/R&A via Getty Images】

――スコッティ・シェフラーが今季メジャー2勝目を挙げた。最終日は、瞬間的には後続に8打差をつける場面も。大きなリードも手伝って、危なげないプレーで勝ち切った。

丸山茂樹(以下、丸山) 別格ですよね。強さがもう。スタイルは全然違いますけど、自分がPGAにいた時のタイガー・ウッズと同じような強さを見ている気がします。最終日の後半は、1打ごとに優勝に着実に近づいていくという印象で、毎ホール、毎ショットごとに「おめでとう」と言いたくなるほどでした。

――タイガー・ウッズ全盛期と同じ、あるいはそれ以上に世界の男子ゴルフの選手層は厚くなっている。技術やフィジカルだけで言えば、決してシェフラー1強というわけでもないように見える。その中でなぜ、ここまでの強さを見せつけているのか。

丸山 技術的な再現性の高さ、状況判断の正確さ、冷静さと、あらゆる面でレベルが高い。ものすごく高い次元でバランスが取れています。中でも一番は、メンタルの強さかなと。最終日は大差がつきましたが、実は紙一重のところがまったくないわけじゃなかった。

 8番パー4でティーショットを右のバンカーに入れてしまい、第2打で出せずにダブルボギーをたたいた。直後の9番パー4でバーディーを取り返して、すぐに立て直したのが素晴らしかったというのもありますが、ダボ直前の2ホールのパーセーブが大きかった。

――序盤の5番までに3つバーディーを重ねた直後の6番パー3。早くも独走態勢と見られた中で、ひとつくらいボギーを打っても大勢に影響がなさそうな場面。だがシェフラーは5.5メートルのパーパットをねじ込むと、この日一番のガッツポーズを繰り出した。

丸山 次の7番パー5でも5メートルの長いパーパットを決めていた。あの2つがいずれもボギーで、8番のダブルボギーに繋がっていたら、さすがにあたふたした可能性があると思うんですよね。なんてことのないような局面でも気持ちが緩まないし、ダボをたたいてもすぐに立て直してくる。

 メンタルが安定していて、強靭でもある。そうしたあたりが、勝つべくして勝てる強さなのかなという感じはします。個人的には、今のシェフラーのプレーは、タイガーにこそ解説してみてほしいなと思ったりもします。

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著者プロフィール

1977年4月2日茨城県笠間市生まれ。2002年に新卒で日刊スポーツ新聞社に入社。サッカーの浦和レッズや日本代表、男子ゴルフ、埼玉西武ライオンズなどの担当記者を務める。2017年にLINE NEWSに移籍し、トップページの編成やオリジナルコンテンツ企画を担当。note、グノシーをへて、2024年7月からU-NEXTに所属。

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