丸山茂樹は全英OP初日の松山英樹をどう見たか 最後まであきらめない精神力に「底力を見た」

塩畑大輔

いまの松山にはすべてがズレてしまう怖さもある

初日は我慢のゴルフが続いた松山英樹。2日目以降の巻き返しなるか 【Photo by Charlie Crowhurst/R&A/R&A via Getty Images】

――第1ラウンドを終えて97位。第2ラウンド以降の浮上は期待できるのか。

丸山 今日のバックナイン(後半9ホール)のようなプレーができれば、自然と順位は上がってくると思います。ただそもそも、今日のプレーが明日も続くかどうかは、本人にしか分かりません。

 正直、ずっと彼を見ているこちらとしては、少し不安な部分もあります。確かによく修正できたとは思いますが、とはいえちょっとした間違いが生じただけで、すべてがズレてしまうのではないかという怖さも今の英樹にはあります。

 状態が万全ではないかもしれない中で、今日の後半のようなプレーをなるべく続けられるように、頑張ってほしいとしか言えませんね。見ている僕らが「期待している」と言うのは簡単ですけど、やっている本人はとんでもなく大変。そんなに簡単に期待されても困る、というのが今の彼の本音かもしれません。

初日を日本人最上位の32位タイで終えた金谷拓実。コーストの相性は良さそうだ 【Photo by David Cannon/Getty Images】

――上位9選手のうち、ヨーロッパツアー在籍もしくは出身選手が6選手。日本勢をみても、ヨーロッパツアー経験者の金谷拓実が首位と4打差のトータルイーブンパー、32位と最上位につけている。丸山さんが事前から「ヨーロッパ勢が上位を占めるのでは」と予想をしていた通りの第1ラウンドとなった。

丸山 今回の会場であるロイヤルポートラッシュGCには、前回全英オープンが開催された2019年にラウンドレポーターとして行ったことがあります。広く見えるけど実は落とし穴が多いという印象で、耐えること、そして数少ないチャンスを掴むことが重要だと感じました。

 アメリカのコースのように、飛距離や高さを生かして攻めることで攻略できるコースとは違います。だからこそ、アメリカツアーでうまくいっていても、ここに来ると苦戦する選手もいる。

 世界ランク1位のスコッティ・シェフラーは第1ラウンドでは上位につけましたが、基本的には自分のスタイルを崩さずに高いボールで攻めるタイプの選手なので、そういったアメリカのスタイルで最後まで押し切れるかどうか。

 アメリカでの実績がある英樹が、全英ではなかなか成果を挙げられずに来たのも、そういう理由があるかもしれません。そして、その逆もまた然り。そういう意味で、ヨーロッパ勢にチャンスが生まれるんじゃないかと見ていました。

 そして英樹以外の日本人選手にも、ヨーロッパ勢同様に大会や会場との相性の良さはあるような気もします。そのあたりにもぜひ注目していただきたいと思います。

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著者プロフィール

1977年4月2日茨城県笠間市生まれ。2002年に新卒で日刊スポーツ新聞社に入社。サッカーの浦和レッズや日本代表、男子ゴルフ、埼玉西武ライオンズなどの担当記者を務める。2017年にLINE NEWSに移籍し、トップページの編成やオリジナルコンテンツ企画を担当。note、グノシーをへて、2024年7月からU-NEXTに所属。

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