丸山茂樹は全英OP初日の松山英樹をどう見たか 最後まであきらめない精神力に「底力を見た」

塩畑大輔

メジャー2勝目を目指し、ティーオフする松山英樹 【Photo by Christian Petersen/Getty Images】

 『全英オープン』初日、2021年のマスターズ以来のメジャータイトルを目指す松山英樹は3オーバー、97位タイと大きく出遅れた。前半は4オーバーとスコアを崩したものの後半は1アンダーと持ち直した。2日目以降の巻き返しが期待されるが、「松山英樹徹底マークチャンネル」の解説で松山の初日全ホールを見守った丸山茂樹プロは、松山の状態をどう分析するか。初日を終えてヨーロッパツアー経験者が上位に付けているが、その要因についても見解を聞いた。

後半のプレーは明日以降につながる

7番、難しいラフから2打目を放つ松山英樹 【Photo by Pedro Salado/Getty Images】

――松山英樹は、8番パー4でダブルボギーをたたくなど、前半だけで4オーバーと大きく出遅れた。だが後半は一転、2バーディー、1ボギーとスコアを伸ばした。

丸山茂樹プロ(以下、丸山) 最初のラウンドを終えて3オーバー、よく耐えたんじゃないかと思います。前半はティーショットが左に行く場面が多く、それを意識するあまり右へのミスもありました。風が強くなったり雨が強くなったりと、まさに全英オープンらしい状況でもありました。

 そんな前半でスコアを落としましたが、後半に伸ばすことができた。同じ3オーバーでも、その逆のパターンとでは気持ちの面で全く違います。そういう意味では、後半のプレーは明日以降につながってくれるものと期待したいです。

――前半はフェアウェーキープが0/7、キープ率0%とティーショットが乱れていた。しかし後半最初の10番パー4で初めてフェアウェーを捉えると、そこからは5/7、キープ率71.4%と大きく改善した。

丸山 ティーショットをあれだけ修正できる能力がすごいなと思います。もう、そこに尽きるんじゃないですか。最後の方は自信を持って振れていました。18番も多少右には行きましたが、しっかりと振り抜けていましたね。

 前半最後の9番と、後半スタートの10番の間で何がどう変わったのか、英樹本人に聞いてみたいと思うくらいです。前半の反省点が、この後の練習に活かされて、明日はスタートから良いプレーが見られるといいなと思います。

 それにしても、彼の底力を見たような気がしました。最後まで諦めない姿勢もそうですし、それに応える根本的な「ゴルフの体力」がある。精神的な体力がすごいなと。気持ちが折れないですよね。

――一気に巻き返そうとしたり、投げやりになったりして、強引に攻めに出ればコースのワナにハマる。全英オープンを戦う上で必要な慎重さ、粘り強さを失わなかったことが、後半の巻き返しにつながったようにもみえる。

丸山 確かにそれもあるのですが、一方でいつもの彼ならもっと安全策をとってプレーすることもできるような気もするんですよね。やはり状態がそこまで良くないのかもしれません。

 アイアンショットも、素晴らしいところもあれば、彼らしくないミスもある。もっとセーフティーなところにしっかりと打ってこられるのが、彼の本来の姿だと思います。

 最近、彼らしい結果が出ていない理由の一つがそこにあるのかもしれません。それでも、その中で耐え抜いているところが立派だなと思います。

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著者プロフィール

1977年4月2日茨城県笠間市生まれ。2002年に新卒で日刊スポーツ新聞社に入社。サッカーの浦和レッズや日本代表、男子ゴルフ、埼玉西武ライオンズなどの担当記者を務める。2017年にLINE NEWSに移籍し、トップページの編成やオリジナルコンテンツ企画を担当。note、グノシーをへて、2024年7月からU-NEXTに所属。

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