選抜優勝・横浜の奥村頼&織田だけではない! 地方大会から見逃せない注目の“ダブルエース”
選抜優勝投手が故障から復帰した健大高崎
健大高崎(群馬)の佐藤龍月(3年)だ。2年生エースとして臨んだ昨春の選抜大会で、22回を投げて無失点。最速146キロの直球、切れ味抜群のスライダーを武器に優勝投手となった。
昨夏の群馬大会で左ひじを痛め、夏の甲子園では登板せず、8月に内側側副靱帯再建術(トミー・ジョン手術)を受けた。地道なリハビリを経て今年6月22日、手術後初めて練習試合で登板した。直球は143キロを計測し、夏に間に合うメドが立った。
となれば、1年生の頃からともにマウンドを守ってきた石垣元気(3年)との「ダブルエース」も復活だ。いや、健大高崎にはこの2人に加えて、佐藤龍の離脱中に大きな成長を遂げた左腕の下重賢慎(3年)もいる。
佐藤龍は本来、先発でも救援でも高いパフォーマンスを発揮できるタイプだが、この夏は長いイニングを投げることは望めない。基本的には石垣元と下重が先発、救援と中心で回ることになる。ただ、後ろに佐藤龍が控えているだけでもチーム全体に与える安心感が違うだろう。
健大高崎は昨秋の関東大会で準優勝、選抜は4強、春季関東大会では優勝と佐藤龍抜きでも安定した成績を残してきた。悲願の夏の全国制覇へ、「最後のピース」を加えて挑む。
2枚看板以外にも好投手が複数いる横浜は新たなスタイルを
しなやかな腕の振りから最速152キロの伸びのある直球を繰り出す織田は、先発で起用されることが多い。選抜では打者の内角を強気に攻める投球で試合の流れを引き寄せた。
一方で、打撃でも中軸を担う奥村頼は選抜、春季県大会ともにすべてが救援登板だった。投球テンポが抜群で、ブレーキの効いたチェンジアップは一見でとらえることは難しい。
織田が先発し、奥村頼で締めるのが「勝利の方程式」と言えそうだが、横浜は2人のほかにも左腕の片山大輔(3年)、右腕の山脇悠陽(3年)ら複数の好投手がいて、1試合を4、5人でつなぐことも珍しくない。選抜の決勝でも、プロ野球のようなワンポイントリリーフでピンチを切り抜けた。
これは高校野球の新たなスタイルと言っていい。この夏も村田浩明監督の投手起用に注目だ。