欧州CL制覇、石川祐希が土壇場で「笑えた」理由 日本代表でも進化示せるか
「チャンピオンズリーグという大きな舞台で、日本人男子としては初めて優勝することができた。勝ちや素晴らしさを感じると同時に、誇らしく思います」
ペルージャでのシーズンを締めくくる最後の大会は、5月18日のチャンピオンズリーグ。「ひとつの目標だった」という欧州ナンバーワンを決める大会をクラブとして初制覇。シーズン終了後もペルージャに残って休養とトレーニングに努めた結果「2キロ増えた」という身体つきは、ポロシャツ姿でもわかるほどたくましさを増していた。
目指したリーグ制覇とコッパイタリアでタイトル獲得に届かなかった悔しさをにじませながらも、さまざまな“チャレンジ”があったシーズンを振り返る中、チャンピオンズリーグを制した瞬間、マッチポイントで自身にサーブ順が巡ってきた際の心境を問われ、「攻める気で打った」と言う石川にとって、サーブはまさに、ひとつのチャレンジの象徴でもあった。
チャンピオンズリーグの「最後の場面」で
「でもチャンピオンズリーグの最後の場面では、左手でトスを上げてもいいサーブを打てたと思います」
なぜそう思ったのか。そう問うと、石川はこう言った。
「あのシーンは左手でトスを上げ点もいいトスを上げる自信がありました。あまりいいことではないかもしれないですけど、“この1本”というときはド集中するし、集中したときのほうがパフォーマンスも高いのは間違いない。その大事な1点、というところに関して言えば、右手で上げても左手で上げてもトスは変わらなかったと思います。どうしても試合の中ではずっと集中し続けられるわけではなく、少し切れかける場面もあるんですけど、そういうときは右手でトスを上げたほうがコンスタントにいいサーブが打てる。でもあの場面は状況や技術は関係なく、とにかくこの1本、としか考えていなかった。パフォーマンスを発揮できる自信が僕はあるので、どんな状況でもあの場面ではいいサーブが打てた、と思います」